元ウィズイン・テンプテーションのキーボーディスト、マタイン・ウェスターホルトと若干21歳の可憐な歌声を持つ新たなる歌姫、シャルロット・ウェッセルスを中心に「バンド」として新たな第一歩を踏み出すシンフォニック・ロック・バンド、ディレインによる壮大な力強さと透明感溢れる清楚さが脈打つ2ndアルバム。まるで清流の流れのようなピアノ・サウンドから壮大な音の流れを産み出すバンド・サウンドへと続き、ヘヴィなリフと共にシャルロットの透明感溢れる可憐な歌声が響き渡るオープニング・トラック「エイプリル・レイン」を聴いただけでも、ディレインというバンドの多様性を感じる事が出来る。その他にも、ミディアム・テンポながらも力強いメロディ・ラインが胸を打つ「ステイ・フォーエヴァー」、チェロの調べと共に美しいメロディで聴く者を魅了する「オン・ジ・アザー・サイド」(ちなみにこの曲はシャルロットの経験してきたさまざまな出来事を歌った曲で、彼女にとって非常にパーソナルで大事な曲だとの事)、激しいリズム&リフを刻みながらも広がりのある音空間が心地よい「ヴァーチュー・アンド・ヴァイス」、壮大なバラード楽曲「アイル・リーチ・ユー」、ウィズイン・テンプテーションの壮大さにも通じる本編クロージング・ナンバー「ナッシング・レフト」と、全編を通して様々なスタイルを感じさせながらも一貫したゴシック/シンフォニック・テイストでまとめ上げられた今作は、ゴシック・ロック・ファンだけでなく数多くのファンを魅了した。
発売・販売元 提供資料(2012/06/04)
Dutch keyboardist Martijn Westerholt was cruelly denied fame after he was forced to quit gothic metal band Within Temptation due to ill health, mere months before their stratospheric rise to stardom. Undeterred, he recruited dulcet-voiced singer Charlotte Wessels for what was meant to be a temporary project but which blossomed into a full-time band. On this, their second album, the follow-up to 2006's 'Lucidity' and the first to be available in the UK, the comparisons to his former band are justified but Delain also has its own sound, more straight-ahead rocking and less overblown.|
Rovi
ウィズイン・テンプテーションの元キーボーディスト、マタイン・ウェスターホルト率いるディレインの2作目。オランダで絶大な人気を誇るメタル・シンガーのシャルロット・ウェッセルズ嬢を新メンバーに迎え、表現力豊かなヴォーカルとシンフォニックかつゴシックなサウンドで、ヨーロピアン・メタルのあるべき姿を提示している。ナイトウィッシュのマルコ・ヒエタラが前作に続いてゲスト参加した注目作!
bounce (C)山口 コージー
タワーレコード(2009年05月号掲載 (P80))