スモーキー・ヴォイスのマルチ・グラミー・クイーン=ノラが、プロデューサーにトム・ウェイツらを手掛けるジャクワイア・キングを迎え、思い切り方向転換。彼女史上最もポップ&ロックなサウンドを作り上げた、第4弾アルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
ノラ・ジョーンズ4枚目のアルバムとなる2009年作品のCD2枚組デラックス・エディション国内盤。ディスク2にはライヴ・トラックを収録。プロデューサーには、トム・ウェイツらを手掛けたことで知られるジャックリー・キングを起用。ソングライティングには、ノラのデビュー作に収録の大ヒット曲「Don't Know Why」を作曲したジェシー・ハリスも参加。アメリカの人気シンガー・ソングライター、ライアン・アダムスとのコラボレイト曲も収録。バンド・メンバーは一新されて、ジェイムス・ギャドソン(ds)、マーク・リーボー(g)、ジョーイ・ワロンカー(ds)、ジェイムズ・ポイザー(key)、スモーキー・ホーメル(g)といった超腕利きのメンバーが担当するなど、磐石の布陣で録音。カラフルでナチュラル、極上ポップでちょっとだけジャジーな1枚です。
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タワーレコード
エル・マドモ作品から窺えた〈新生ノラ〉の予兆が、この4作目でついに現実のものとなった。ジャクワイア・キング(トム・ウェイツ他)をパートナーとして迎えた本作には、マーク・リーボーのギターに象徴されるラフな音響とアーシーなグルーヴが横溢しており、彼女もキャット・パワー風のダーティーな声を聴かせてくれる。ただし、盟友ジェシー・ハリスとの共作曲はゆったりと美しく、本質がブレてないところは流石だな〜。
bounce (C)岡本大輔
タワーレコード(vol.316(2009年11月25日発行号)掲載)