気だるげな歌声が包み込む、心地好いアコースティック・ソウル!スガシカオもリスペクトを捧げる、カリブ生まれのUKシンガー・ソングライター=コリーヌ・ベイリー・レイが、またも和みの時をお届けするセカンド・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
2005年に発表したデビュー・アルバムが大ヒット/ロングセラーとなり、数々の賞に輝いた英国リーズ出身のシンガー・ソングライター、コリーヌベイリー・レイのセカンド・アルバム。コリーヌ本人と、Steve BrownとSteve Chrisanthouという2人のプロデューサーと共同プロデュースのもと、長年付き合ってきたミュージシャンを新たにバンドメンバーとして迎え、リーズとマンチェスターで主に録音。2007年の終わりから制作をはじめるも、2008年の初めに夫を亡くすという悲劇に見舞われて活動休止。その後1年以上経ってから活動再開して書かれた曲は、活動休止前に生み出された曲と同調しながらも、その比類なき才能により、新たな表現力が披露されている。柔らかな色彩や感情から美しさと悲しみのコントラストが描き出され、“希望と理解”を生み出した唯一無二の歌声とサウンドに、再び世界が酔いしれる。
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タワーレコード
久しぶりに届いたコリーヌの声は、やっぱり魔法のような素晴らしい歌声だった。 (C)スガ シカオ
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今夜もコリリンの歌声に包まれて眠ります。この声に恋しない人の気持ち、わからないっす! (C)ハナレグミ
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オーガニックな意匠の心地良さと、陰りやホロ苦さを併せ持った味わい深さはコリーヌの大きな魅力である。だがそれにしても、前作とは比べものにならないほどエモーショナルなこの2作目は重みさえ伴う。パーソナリティーや内面が詞曲に表れるのがシンガー・ソングライターの常とはいえ、この変化は軽々しくまとめられるものではない──何しろ、夫の死という悲劇に前後して生まれた作品集なのだから。ライヴ感や生々しさを増したサウンドは多彩であり、詞世界も痛みや喪失、そしてそこからの救済までさまざまだ。なかでもバラードの“I Would Like To Call It Beauty”では、悲哀を美へと昇華させる、祈りにも似た歌詞が静かに染み入る。彼女が曝け出した偽らざる心情に胸を打たれる傑作だ。
bounce (C)池谷昌之
タワーレコード(vol.318(2010年2月25日発行号)掲載)
ザ・ブラッケスト・リリーなんて最高にクールなロールナンバーだし、彼女が全てアルバムをコントロールし音楽に対する決意と自信に満ちた2010年最も生命力に満ちた作品といってもいいでしょう。天才の人生は過酷だが僕らはこういう音楽に支えられている。