ヨシダダイキチのシタールを軸に変遷を見せてきたインド音楽発プロジェクトも第4作目。水をテーマにしたという今回は、AyA（OOIOO）のベースやAiのチャット・ヴォイスをシタールが上昇下降しながら包み込む。一聴するとインド音楽の伝統に忠実であるようだが、時折挿まれる津軽三味線のようなフレージングに日本を感じれば、一気に摩訶不思議な折衷世界へ。五七五調の曲名と照らし合わせて聴くと何か見えるかも!?
bounce (C)リョウ原田

前作『Ⅲ』のツイン・ホーメイにノックアウトされて以来、ずっと待ち焦がれていました、４年振りとなるアルバム。ooiooのリズム隊が呪文のように発する2声の人力リズム、倍音の波が黄金色にキラキラ輝くヨシダダイキチさんのシタールと、人間の声と民族楽器の温もり音しか入っていないヒーリング音楽級の心地良さ！！ 不定形な心臓音のようなリズムにシタール音が光って反射しまくる最後の曲は眩しすぎます。今までで一番シンプルだけど、シンプルゆえに聴く程に味わえるシタールの音色の煌めきったら、ない！！
intoxicate (C)今瑞穂