西アフリカ、カーボ・ヴェルデの歌姫、マイラ・アンドラーデのセカンド・アルバム。当地の音楽家/詩人カカ・バルボザの楽曲「Juana」、彼女自身の内面を掘り下げた「Konsiensia」など、様々な物語がお互いを補完しながら紡がれていく世界観も魅力。ジャキス・モレレンバウム、ロベルト・フォンセカ、マルコス・スザーノなどブラジル系のミュージシャンが参加し、歌詞もポルトガル語が変形したクレオールで歌われ、その独特の響きも楽しめる。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
西アフリカ、カーボ・ヴェルデの歌姫、マイラ・アンドラーデ。日本でも注目されたデビュー作『ナヴェガ~航海』(2006年)から3年半ぶりとなるセカンド・アルバム!マリーザ・モンチの作品を手がけ、カルリーニョス・ブラウンやキューバのジューサとの仕事でも知られるブラジルの若手トップ・プロデューサー、アレ・シケイラをはじめ、お馴染みジャキス・モレレンバウム(ストリング・アレンジ)、ロベルト・フォンセカ(ピアノ)やマルコス・スザーノ(パンデイロ、カホン他)といった豪華なゲスト陣のバックアップもあり、カーボ・ヴェルデ独特のリズムや旋律、ハスキーで郷愁にあふれたヴォーカルはそのままに、よりブラジル音楽との密接な繋がりが反映された傑作。カーボ・ヴェルデの女性たちが置かれた苦境、ベルリンの壁の崩壊、そして市井の人々の不確実な未来を一息で表現した、当地の音楽家/詩人カカ・バルボザの楽曲「Juana(フアナ)」から、マイラ自身の内面を掘り下げた「Konsiensa」まで、様々な物語がお互いを補完しながら紡がれていく世界観も魅力的。歌詞はフランス語で歌われる1曲を除いて全て、ポルトガル語が変形したクレオールであり、その独特の響きを楽しめる。
タワーレコード
カーボベルデ人の元にキューバで生まれ、世界各地を転々としながら現在はパリに拠点を構えるマイラ・アンドラーデ。2作目となるこのアルバムは、ブラジル人プロデューサーであるアレー・シケイラと組んで制作された一枚。マルコス・スザーノやジャキス・モレレンバウンを招いてブラジル・フレイヴァーを色濃く打ち出す一方、自身のルーツであるカーボベルデへの思いは忘れない。そのバランスが実に見事で、コスモポリタンである彼女の資質をうまく引き出している。切ない郷愁を滲ませるマイラの歌声も絶品。
intoxicate (C)大石始
タワーレコード(vol.83(2009年12月20日発行号)掲載)