ユニバーサル・フランスからのステファン・ルルージュによるおなじみサントラ名盤復刻からジョン・バリー!!
それも、伝説のオリジナル作品!!

ジョン・バリー
『アメリカンズ』(1976)

バリー・ファンにおなじみの90年代のオリジナル作品の「エターナル・エコーズ」や「ビヨンドネス・オブ・シングス」の不安げに美しいストリングスのトーンではなく、76年発表のこの『アメリカンズ』は、言ってみれば、ガーシュウイン・サウンドに対する、70年代の"現代の作曲家"なりの回答とでもいえるようなジャジーな大作。始めの「イースターズ・ナイト」も、17分という大曲ですが、リズミカルで心地良く楽しくジャズのテイストもたっぷりの一気に聴けるムードたっぷりのナンバー。2曲目以降も、ジャズ・テイストのイージーリスニング・サウンドで楽しませてくれます。ラスト4曲は、バリーがポリドール時代に再録音した音源から「オーソン・ウェルズ劇場」のオープニング、「ダブ」の愛の潮風、「フォローミー」のテーマ、「THE ADVENTURER (TV)」を収録。バリー・ファンは、もちろん、サントラではないのだが、映画音楽とは何かを感じさせる豊潤な名盤です。おすすめです。 (C)馬場敏裕