アメリカで年間視聴率No1.を誇る超人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」(シーズン8)への出場をきっかけに、全米中の注目を集めるアダム・ランバート。待望のデビュー・アルバム遂に発売!幼少期から演劇を学んだアダム・ランバートは、『ウィキッド』『十戒』などメジャーなミュージカルへも出演し舞台俳優として活躍する最中、「アメリカン・アイドル シーズン8」のオーディションに合格。ザ・ローリング・ストーンズの「Satisfaction」から、マイケル・ジャクソンの「Black or White」まで、どんな曲も自分のカラーで歌いこなす圧倒的なパフォーマンスで、優勝は逃したものの(結果は準優勝)、甘いルックスと並外れた歌唱力でその名を轟かせた。世界が注目するアダムのデビュー・アルバムにはRedOne(Lady Gaga)、Ryan Tedder(Leona Lewis、One Republic)、Max Martin(Backstreet Boys、P!nk)、Dr. Luke(Avril Lavigne)、Linda Perry(Christina Aguilera)などの最強プロデューサー陣が名を連ね、ソング・ライティングにはWeezerのRivers Cuomoや、The DarknessのJustin Hawkins、Museのメンバーなど、才能あふれるアーティストが参加する。さらに、ディザスター超大作映画『2012』(監督ローランド・エメリッヒ)のエンディング・テーマに「Time For Miracles」が起用。この曲ももちろんデビュー・アルバムに収録される。
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タワーレコード
まず、日本に蔓延中の〈女性に人気のもっともセクシーな男〉という誤解を訂正しておかなければ。というのも、彼が人気を博している理由のひとつは大胆不敵にもゲイ・オーラを出しまくっているから。同性の恋人がいると公言し、ステージでは男性ダンサーとキスまでやらかす暴走ぶりで、いわば男性版レディ・ガガのような存在なのだ。ご存知〈アメリカン・アイドル〉出身の彼だが、このデビュー作はもはやそんなスタート地点を超えた存在感で押しまくる。しかも驚くべき布陣──そのガガにピンクにロブ・カヴァロにライアン・テダーにリヴァース・クオモ(ウィーザー)にマシュー・ベラミー(ミューズ)などを引き連れて。全編で煌びやかなロック&ポップ&シアトリカルな楽曲を、中性的な自分色に染め上げている。
bounce (C)村上ひさし
タワーレコード(vol.317(2009年12月25日発行号)掲載)