クラウト・ロックにインスパイアされたアーティスティックなサイケデリック、壮大でスペーシーなサウンドも圧巻のUKロック・バンド=ア・マウンテン・オブ・ワンのセカンド・アルバム。レナード・コーエンの名作「フー・バイ・ファイヤー」のカヴァーなども収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
衝撃のデビューアルバムから2年、サイケ・クラウトロックを継承するア・マウンテン・オブ・ワンが待望のセカンド・アルバムをリリース!ゼベン・ジェイムソン(ヴォーカル/ピアノ/ギター/プログラミング)とモー・モリス(キーボード)を中心に結成されたア・マウンテン・オブ・ワン。サイケデリック、クラウトロックからインスパイアされたサウンドを現代風にアレンジ、スピリチュアライズドを彷彿とさせる壮大でスペーシーなピアノの旋律も心地よい仕上がりになっている。今作ではレナード・コーエンの名曲『Who By Fire』をカバー!彼ら独自のアレンジで曲を別次元へと引き上げた。セルフ・プロデュースである本作は、ガイ・マッセイ(スピリチュアライズド/マニック・ストリート・プリチャーズ)とダントン・サップル(コールドプレイ/モリッシー)がミックスを担当している。彼等の作り出すアーティスティックで神秘的なサウンドを最大限に引き出した!ゼベンは、オアシス、プリテンダーズ、トリッキーなどといった有名なバンドの一連のツアーでキーボードを担当。モーはプロデュース業やDJを行っている。
タワーレコード
まず先に忠告しておくが、ロック・ファンよ、〈こんなバンド知らんもんね〉なんて聴かず嫌いしてる場合じゃないぞ! 2007年のアルバム・デビュー以前からバレアリックやコズミック・ディスコ好きの熱い注目を浴びていた彼らが、ついに2作目を投下。異様に重いグルーヴを叩き出すリズム隊と浮遊感に満ちたギターを軸に、天を翔けるスペイシーなシンセや美しく虚空を彷徨うアコギ、湿度100%の叙情的なヴォーカル&コーラスが幾重にも重なって、夢幻サイケな異空間を創出している。ピンク・フロイドとレディオヘッド、その延長線上に彼らを並べて俯瞰すると、そこにまぎれもない〈UKロックのひとつの伏流〉があることに気付くはずだ。ディス・イズ・サイケデリック・ロック!
bounce (C)北爪啓之
タワーレコード(vol.316(2009年11月25日発行号)掲載)