ロックが生んだマルチ・メディア・カリスマ=ピーター・ガブリエルの、2002年発表の『UP』以来、7年ぶりとなるスタジオ録音盤である本作は、初のカヴァー作品。デヴィッド・ボウイ「Heroes」、ルー・リード「The Power of the Heart」他の歴史的名作が、新解釈で生まれ変わる! (C)RS
JMD(2010/06/14)
『UP』以来7年ぶり、通算8枚目のスタジオ録音アルバム。ピーター・ガブリエルが、他の優れたアーティストたちと互いの楽曲を交換してカヴァーし合う、特別企画シリーズの第1弾。 レディオヘッド、ニール・ヤング、アーケイド・ファイア、ルー・リード、トーキング・ヘッズ、 ボン・イヴェールらの楽曲を、ピーター・ガブリエル流に解釈したカヴァーの数々を収録。主な制作陣は、元ドゥルッティ・コラムのジョン・メトカーフや、作曲家/編曲家/プロデューサーのボブ・エズリン(代表作は、ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』、ルー・リードの『ベルリン』他)、そしてエンジニア兼ミキサー兼プロデューサーである(スザンヌ・ヴェガ、シェリル・クロウらを手掛けた)チャド・ブレイクである。レコーディング・スタジオはジョージ・マーティンが所有する『エアー・リンドハースト・スタジオ』と『リアル・ワールド・テンプル』。ミックスはウィルトシャー州の『リアル・ワールド・スタジオ』で行った。
タワーレコード
7年ぶりとなる新作は、なんと全編カヴァー。それもレディオヘッドやアーケイド・ファイアなど、意表を突きまくるセレクトの曲が多数収録されているから仰天だ。バックはオーケストラ楽器のみだが、そのぶん特異なヴォーカリストとしてのガブリエルが見事に炙り出されている。自我の強い歌唱によって他人の楽曲を完全に再構築した本作は、単なる〈カヴァー〉の域をスルリと逸脱した、恐るべき傑作である。
bounce (C)北爪啓之
タワーレコード(vol.318(2010年2月25日発行号)掲載)
ファンの間で話題となっていたカヴァー・アルバムが到着。これは彼が著名アーティストらと互いの楽曲を交換しあってカヴァーする特別企画の第1弾作。曲目はデヴィッド・ボウイやランディ・ニューマンといった〈なるほど〉と思わせるものから、レディオヘッドやマグネティック・フィールズなど<まさか>と驚かされるものまで多様性に富んでいる。今回ギターやシンセは用いず、弦楽団と共に壮大で荘厳な世界を作り出している御大。味わい深さを増した彼の歌声を存分に堪能できるのが嬉しい。さて第2弾はいったいどんなものが?
intoxicate (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.83(2009年12月20日発行号)掲載)