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カルロス・クライバー ある天才指揮者の伝記 上

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フォーマット 書籍
発売日 2009年09月05日
国内/輸入 国内
出版社音楽之友社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784276217942
ページ数 512
判型 4-6

構成数 : 1枚
目次 : 序文 カルロス・クライバー、指揮界の輝く星 リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー

I 遅ればせの天才―両大陸での長い修業時代
II 頑固な男―際立ち始める個性
III 不機嫌な男―芸術をめぐる必死の格闘
IV 模範的な男―不滅の演奏
V ワーグナー指揮者―挑戦の地バイロイト


人名索引

  1. 1.[書籍]

2008年初めにドイツで刊行された、指揮者カルロス・クライバー(1930~2004)の、おそらく初の本格的な伝記。世界が注目する天才指揮者でありながら、指揮台に立つ回数が極端に少なく、正規録音も20種程度しか残さなかったため、「クライバーがどこかのオーケストラを指揮する」というだけでも大ニュースとなり、多くのファンが彼の演奏会を待ち望むという状況が続いて、生前からその存在はまさに「神格化」されていた。本書は謎の多かったこの指揮者の生涯の足跡をできるだけ丹念にたどり、本人を直接知る人々から「クライバーの秘密」を多く聞き出すことで、その人となりを明らかにし、その芸術の源に迫った力作である。ドイツ連邦共和国元大統領リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーによる「序文」付き。

作品の情報

商品の紹介

昨年9月に上巻が発売、首を長くして下巻の発売を待ちわびていたが、この10月にようやく発売である。上巻はクライバーの誕生から1976年までを扱っていたが、下巻は同じく1976年から死の年2004年まで。敢えて本書とは直接関係ない話を書かせて頂く。筆者はカルロス・クライバーの実演を聴いたことがない(2回聴くチャンスはあったが、最初はこちらの事情で、2度目はアーティスト側の事情でその機会は潰えた)。人生にはかかる悔やんでも悔やみきれぬ事態が恐らく何度かは誰にでも起こり得ると思うが、これなどは筆者にとってはその最たるものである。あの奇跡的なブラームスの第2、そしてモーツァルトのリンツのDVDを観る度に、その都度溜息を漏らしつつもムジークフェラインのサイド席でいささか退屈そうな顔をしている老婦人に対し「世界の神秘はそう誰にも彼にも分かるものではあるまい」と心密かに毒付くのが今となっては関の山である。本書は筆者にとっては生きていればカルロス80歳となる本年最高の贈り物。
intoxicate (C)藤原聡
タワーレコード(vol.89(2010年12月20日発行号)掲載)

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