前作『1110』から1年半、日本とアメリカを行き来して製作された待望のニュー・アルバムが完成。前作同様、ドラマーのダグ・シャリンと、ギターのジョシュア・ラリューを両輪に、ウルトラ・リヴィングがベーシック・サウンドをサポートするという前作同様の布陣。ゲスト・ヴォーカル陣にはアカデミー賞にもノミネートされた女優、菊地凛子が作詞/ヴォーカルで1曲、クラムボンの原田郁子も2曲で参加。さらにムーム、キラ・キラ、ベンニ・ヘム・ヘムのブラス担当として知られるエイキが参加。前作にはなかったブラスやマリンバが加わったこともあって、よりダイナミックに、よりスケールアップしたサウンドに仕上がった。日本盤のみボーナス・トラックに、スミス&マイティ、モア・ロッカーズ等でブリストルサウンドのダブ・シーンを牽引するロブ・スミスがリミックスで参加。
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タワーレコード(2024/08/16)
ドラマーのダグ・シャリン率いるヒムの新作は、盟友のジョシュア・ラリュー、前作に続いてバックを務めるultra livingや原田郁子に加え、菊池凛子もヴォーカルで参加という豪華布陣で制作された。ダブやアフリカ音楽を経由し、ストイックに己のサウンドを追究してきたダグだが、ここで醸し出される芳醇な響きは従来のイメージを覆す肩の力の抜けたもの。ボーナス収録されたロブ・スミスのリミックス2曲も聴き逃せない。
bounce (C)山本純子
タワーレコード(vol.315(2009年10月25日発行号)掲載)
ダグ・シャリンの不定形ユニット、ヒムの新作は、前作『1110』同様にアメリカと日本を往復して制作された。主要メンバーは前作に続いて、ジョシュア・ラリューとウルトラ・リヴィングの面々。彼らが生み出すアフリカン・ファンク色濃厚なバンド・アンサンブルをベースにしつつ、ムームのホーン・セクションを担当しているエイキが参加したことで、サウンドにダイナミズムが増した。さらにゲスト・ヴォーカルで原田郁子や女優の菊池凛子(!)が参加。歌声やハーモニーの多彩さも加わって、ますます国境やジャンルを越えたサウンドに。
intoxicate (C)村尾泰郎
タワーレコード(vol.82(2009年10月10日発行号)掲載)