アメリカのソングライター、ダニエル・ジョンストンのアルバム。ダニエル屈指の名曲ともいえる"僕はただ曲を書こうとしているサイコなのさ"と歌われる冒頭の「Mind Movies」から、確かな色がありながらいい具合に力が抜けている作品。ミュージシャン、プロデューサーとして元ジェリーフィッシュのジェイソン・フォークナーが参加。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
80年代よりカルト的な人気を誇るアメリカが生んだシンガー・ソングライター兼アーティスト、ダニエル・ジョンストン。6年ぶりとなる待望のフル・アルバム遂に完成!本作には、元ジェリー・フィッシュのメンバーにしてパワー・ポップの雄、ジェイソン・フォークナーが全面的に参加。プロデュースだけでなく、ギター、ベース、キーボードまでも担当している。 近年のダニエルの作品中では屈指の名曲と言える「僕はただ曲を書こうとしているサイコなのさ」と歌われる冒頭の「Mind Movies」から、緻密でありながらいい具合に力が抜けたところもあるジェイソンのプロデュース・ワークが光る傑作。まさに「ダニエルの脳内にあるロックンロール・シンフォニーを取り出して、完全に具現化する」という作業を見事にやってのけている。また、ベック、R.E.M.、スマッシング・パンプキンズらとの仕事で全米きってのセッション・ドラマーとして知られるジョーイ・ワロンカーが6曲で参加し、マニー・マークやヴィンセント・ギャロのバンドメンバーとして活躍するウディ・ジャクソンが2曲で参加している他は、すべての楽器演奏をダニエルとジェイソンの2人が担当している。
タワーレコード
みんなの心を癒し続けるUSインディーの怪童、ダニエル・ジョンストン(48歳)による3年ぶりの新作。プロデュースを手掛けたジェイソン・フォークナーの仕事ぶりが見事で、ダイアモンドの原石を絶妙な力加減で磨き上げ、いつになく洗練されたサウンドに仕上げている。だが、音飾にこだわるのではなく、ダニエルの持ち味である天性の美メロをしっかり引き立て、狂おしいまでのピュアネスもキープ。感動的な出来映えである。
bounce (C)田中幹也
タワーレコード(vol.315(2009年10月25日発行号)掲載)