イタリアSchema所属のソウルスタンスことグレコ兄弟が仕掛けたユニット、ミラノ・ジャズ・ダンス・コンボのアルバム。3管&リズムセクションのセクステット編成で、全編ラテン・ビートを導入し、スピード感と音圧高めでグイグイ攻める感じが堪らないダンスフロアー・ジャズ。されどキャッチーなメロディーで、捨て曲なしのクオリティの高い作品。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
スタイリッシュなのにラウド!クールなのにファンキィ!ヒップなのにハートウォーミング!"史上最強のダンスフロアー・ジャズ"の呼び名も納得のイタリア発、Schema所属のソウルスタンスことグレコ兄弟が仕掛けたとんでもない新グループ。3管+リズム・セクションのセクステット編成で、全編ラテン・ビート導入、スピード感と音圧高めでグイグイ攻める感じがたまらない万人向けのダンスフロアー・ジャズ。ほとんどの曲でヴォーカリストがフィーチャーされており、ウェスト・ロンドン・シーンが誇る"UKのディアンジェロ"コロネル・レッドやファンク・バンド、ベイビー・チャールズでおなじみのディオンヌ・チャールズ、イタリアの新星アリーチェ・リシャルディなどが参加。サンバランソ・トリオの「Sam Blues」カヴァー以外はほぼオリジナル。冒頭の「Much More」から超アッパーに攻めこむ爽快さ。ディオンヌのソウルフルなヴォーカルが絶妙にマッチしたファンキィ・ジャズ「Don't Cry」、フェリクスのヴォーカルが心震わす哀愁のラテン・ダンサー「Goodbye」など全曲捨て曲なしの圧倒的クオリティ!
タワーレコード
これは爽快! ソウルスタンス名義でスケーマを拠点に活動してきたグレコ兄弟が仕掛ける新ユニットのお披露目盤。特徴的なスピード感は、盟友ジェラルド・フリジナ的か。全編3管を含むセクステット仕様で、適役シンガーを各曲に配置。アリーチェ・リチャルディ、ディオンヌ・チャールズらがスウィンギンにアゲてくれる。西ロンドンのカーネル・レッドが艶声を這わせるラテン・ダンサーも収穫だ。
bounce (C)池谷修一
タワーレコード(vol.315(2009年10月25日発行号)掲載)