アメリカの音楽家、スフィアン・スティーブンスのアルバム。モダン・クラシカルとしても成立していながら、彼らしいポップなイディオムが随所に散りばめられ、全く退屈させない内容。哀愁とユーモア、緻密なソングライティングとアレンジの手腕を遺憾なく発揮したユニーク極まりない作品。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
スフィアン・スティーヴンス。『ミシガン』『イリノイ』と続いたいわば「ディスカヴァー・アメリカ」シリーズの最新章、もしくはスピンオフとも言うべき待望のアルバムが登場!ブルックリンの由緒あるオペラハウス、BAM(Brooklyn Academy of Music)で毎年開催されているNext Wave Festivalの25周年記念の目玉企画の一つとしてスフィアン・スティーヴンスに委嘱され、2007年11月に3夜連続で上演されたコンポジション/映像作品「The BQE」(ブルックリンとクイーンズを結ぶ悪名高いハイウェイ、BQEをテーマにしたもの)。スフィアン自身が新たに編曲・録音・ミックスも手がけ、映像にも再編集を施した決定盤が、CD/DVD2 枚組のデラックス仕様でリリース!モダン・クラシカルとしても成立していながら、スフィアンらしいポップなイディオムが随所に散りばめられ、全く退屈させない素晴らしい内容。スーパー8の粗い映像を3分割の画面に配して、BQEを重層的に解釈した映像も素人とは思えない編集の冴えを見せており、40Pフルカラー・ブックレット付きの3面紙ジャケ仕様という、スフィアン自身のディレクションによるアートワークとなっている。
タワーレコード
ブルックリンのオペラハウスで毎年開催されているフェスの25周年を記念して制作された本作は、スフィアン・スティーヴンスらしい、どこにも属さないモダンでクラシカルで何とも摩訶不思議なポップ・ミュージックが堪能できるCD&DVDだ。テーマは彼がずっと追求し続けてきたディスカヴァー・アメリカ! ヴァン・ダイク・パークス好きならいい加減このあたりでスフィアンに注目しましょうね。もっと評価されて然るべき!
bounce (C)鈴木智彦
タワーレコード(vol.315(2009年10月25日発行号)掲載)