USインディーズの星ディアハンターのボーカル=ブラッドフォード・コックスのソロ・プロジェクト、アトラス・サウンドによるセカンド・アルバム。前作までの繊細エクスペリメンタルな感触を抑え、インディ・ロックからイノセントなポップまで、幅広いサウンドをフィーチャーしている。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
ディアハンターのボーカル、ブラッドフォード・コックスのソロ・プロジェクト、アトラス・サウンドによるセカンド・アルバム。前作から2年ぶりとなる今作は、独特の実験性や繊細さが多少影を潜め、よりポップな仕上がりとなっている。アニマル・コレクティヴとツアー中にパンダ・ベアーと合作した、テープ・ループやドゥーアップ要素満載の「ウォーカバウト」やステレオラブのレティシアが参加する「クイック・カナル」など、インディ・ロックからイノセントなポップまで幅広いサウンドがフィーチャーされている。前作やディアハンターの音にも濃く表現されている内省的な雰囲気が和らぎつつも、ベッドルーム・レコーディングっぽさが維持されているところは奇才ブラッドフォードの匠の技。
タワーレコード
ディアハンターのリーダーによるソロ第2弾は、前作での内向的な世界観や実験性を抑え、優しさだけで作ったかのような、天真爛漫なドリーミー・サイケ盤に。キャッチーになったメロディーや幸せムード溢れる色とりどりのサウンドで、脳内がお花畑になりそう! 特にアニコレのパンダ・ベアと共作した“Walk-about”がうららかで和めます。中身が良すぎるため、痩身ジャケの狙いが何なのか気になるところ。
bounce (C)小泉いな子
タワーレコード(vol.315(2009年10月25日発行号)掲載)