映画音楽的な手法にクラシック、ノイズ、エモ、ジャズ、即興といったサウンドが融合したマルチ・インストゥルメンタルバンド。前作のフルアルバムから僅か1年。更なる進化を遂げ、2nd mini album『capital of gravity』(重力の都)が完成。4人編成に戻った新生sgt.の今作はバンド全体で新たな方向性を提示し、斬新な創造力とアイデア、そして潜在的な能力を十二分に発揮し新境地を開拓。確実に"NEXT"へ進み始めた"new sgt."の意欲作となった。ゲストにはPianoに中村圭作(kowloon、stim)、SaxにMAS、simを中心に音楽家としての活動、また音楽批評の執筆や菊地成孔との共著など作家としても人気を博す大谷能生が参加し楽曲に彩りを加えている。本編ラストには2005年発表の1st miniに収録された名曲「銀河の車窓から」のリアレンジ・バージョンを、降神やツジコノリコなどと親交が深く、バイオリンの成井幹子や大谷能生も在籍するMASのリーダー・ヤマダタツヤのソロ名義「Tyme.」によって再構築され"remix version"として収録。そして、本作のアートワークおよびPV制作を手掛けるのは、旅団、RUMI、環ROY、MAKKENZなどのミュージックビデオ制作で知られるmitchelが担当し、ブックレットには特殊仕様で、旅団のメンバー毛利元祐の処女作となる短編小説が封入されている。楽曲、アートワーク、小説、映像と全てがシンクロニシティでクロスオーバーする芸術性の高い本作は、日本のインスト・シーンでも無二の存在を決定付ける、sgt.史上最もバラエティに富み、卓越したアレンジセンスが光った最高傑作アルバム。
タワーレコード(2024/05/21)
サポート・ギタリストが正式加入して初の新作。ジャズやクラシックを採り入れたインプロを基盤とするエモーショナルなインスト・ロックという自身のスタイルをどう進化させるか。そんな命題に対する回答は、ミニマル手法の導入。ワンコードによる展開やリズムのループで聴き手の昂揚感を巧みに操る構成は、ダンス・ミュージックのそれと同様の機能が。初期の名曲“銀河の車窓から”のリミックスもその延長に聴こえる。
bounce (C)土田真弓
タワーレコード(vol.315(2009年10月25日発行号)掲載)
個人的には特に5曲目がそそります。
毎秒変わる人間の感情を表現しているような。
微笑みながら落ち込んだり、落ち込みながら前に進んだり。そんな複雑な感情をあるがままに表現するような意欲作です。
まるで音楽で人間を生み出すような大感情に飲み込まれます。
是非、聞いてみて下さい。