過去の作品背景からもおわかりのように、ユル系ディスコ、バレアリック、ロックが大得意の人です。今回のアルバムコンセプトは、ファースト・アルバム「White Magic」からの続編で、ファースト同様にバレアリックな展開でゆったり聴ける内容。西海岸の海などをイメージした最高に癒される作品になってます。アルバム前半はバレアリック・ダビーで、時折Trk03のようなAORテイストなものもやっていたり、CHICをユルくしたようなTrk04などが注目。後半はEskimo的なNu Disco、バレアリック・ロック風な曲の展開。何となくImaginationsあたりをダウンテンポにしたTrk09あたりや、しなやかなギターとコズミックな音色がLindstrom&PTを彷彿とさせるTrk10等もいい感じです。ちなみに、SorcererことDan JuddはWindsurfというユニットも組んでいて、そのユニットではPrins ThomasのレーベルInternasjonalから2008年デビューアルバム「Coastlines」を出してます。そこからのシングル「Bird of Paradise」は"Studio"まわりのD Lissvikも絡んでたりして。。Prins Thomasにも認められた才能はやはり、侮れません。
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〈魔術師〉の名前は伊達じゃない! ハッチバックとの合体ユニット=ウィンドサーフとしてはプリンス・トーマスのレーベルからリリースしていたソーサラーが、タークから2枚目のソロ作を発表です。US西海岸の風景が目に浮かぶような、AOR風のトロトロなギター・フレーズをディレイで飛ばしてシンセで味付けするというバレアリックなサウンドスケープは、前作そのままで超気持ちイイ感じ。ただ、以前のようにチープで味わい深いリズムボックス調のビートではなく、しっかりと重みのあるビートを使っており、ベースもいくぶん増強されたようで、サウンドにはたっぷりと厚みが出ています。それにしても相変わらずのユルユルなチルアウト加減が、かなり遅めの夏休み気分を感じさせてくれますね。
bounce (C)櫻井誠
タワーレコード(vol.315(2009年10月25日発行号)掲載)