「深く、魔法のような音楽に対する直感」(ハービー・ハンコック)、「シナトラに匹敵する歌唱法」(ウェイン・ショーター)など、大御所を虜にしたその歌唱力と、類い稀なる美貌。新人ジャズ・ヴォーカリストの登竜門"セロニアス・モンク・インターナショナル・ヴォーカル・コンペティション"で2004年に優勝し、一躍注目浴びた女性ヴォーカリスト、グレッチェン・パーラートのセカンド・アルバム。超ロングセラーとなった前作と同様、ジャズに留まらない自由な感性でブラジリアン、ポップスまで幅広いレパートリーを披露。実力派ミュージシャンがバックを務めたアレンジと、それを上回るパフォーマンスをみせるグレッチェンの歌唱があまりにも素晴らしい!
タワーレコード
〈モンク・コンペ〉で優勝し、2005年の処女作が注目されたシンガーの2作目。今回もリオネル・ルエケらがバックを固め、魅惑的な声の泳ぐスペースを少ない音数で演出している。カヴァーを中心にロバート・グラスパーとの共作曲なども交えた意欲作ながら、ボサノヴァ情緒も麗しい歌のソフトな響きはどの曲でも一様に美しい。マイケル・ジャクソン“I Can't Help It”で始まり、SWVの“Weak”で終わる構成もまさに夢心地だ。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.314(2009年09月25日発行号)掲載)