トランペット奏者テレンス・ブランチャードの、ハイブリッドなモーダル・ジャズ・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
1980年代初頭に同じニュー・オーリンズ出身のウィントン・マルサリスと共に新伝承派の旗頭として鮮烈にデビューし、ジャズ界のメイン・ストリームを突き進みながらも映画音楽(スパイク・リー監督作品は1991年以降ずっと手掛けている)も数多く手掛ける多彩なトランペット奏者、テレンス・ブランチャードの2009年作。第50回グラミー賞で最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバムを受賞した2007年作『Tale Of God's Will (A Requiem for Katrina)』以来、2年ぶりとなる本作は、レギュラー・バンドを従え故郷ニュー・オリンズのオクデン南美術館で録音。今も根強く残る人種差別問題などに関する現代アメリカにおけるアフロ・アメリカンのオピニオン・リーダーの一人、Dr.コーネル・ウェスト、ネオ・ソウル界の実力派ヴォーカリストのビラルがゲスト参加。
タワーレコード
ウィントン・マーサリスとならんで、ニューオーリンズ生まれの才能溢れるトランペッターとして知られるテーレンス・ブランチャードが、07年のグラミー受賞作『A Tale of God's Will (A Requiem for Katrina)』以来となる新作を発表。レギュラー・メンバーに、サックスのウォルター・スミスが新加入した今作だが、メンバー間のコンビネーションは既に抜群。特殊ラップのコーネル・ウェスト、ずば抜けた声量の歌姫ビラルが彩りを豊かに増幅し、彼の高度なテクニックを上回る音楽性を認識させられる内容。現在も血の通った稀少なジャズであります!!
intoxicate (C)本橋卓
タワーレコード(vol.81(2009年08月20日発行号)掲載)