日本のハウス界を席巻する"インプロビゼーション・ユニット"Inner City Jam Orchestraの1stアルバムが遂にリリース。オリジナル楽曲メインのDISC1と今や入手困難のアナログ盤からの楽曲やRemix楽曲を集めたDISC2の豪華2枚組。収録曲全てがそれぞれの世界観を持った名曲ではあるが、アナログで大ヒットとなった楽曲群はINNER CITY JAM ORCHESTRAの魅力の一つである「生演奏+DJ」というスタイルが見事に表現されている。「WE GOT THE LOVE 2007」はクラシカルなパーカッシブ・トラックにピアノとバイオリンが美しく展開する美しい楽曲。「FOUND LOVE」は世界的ヒットとなった80年代後半のイタロハウスのカバーでアップリフトなピアノのフレーズにスリリングなストリングスが重なり合った、良い意味でクラシカル・フレーバー溢れる楽曲。そしてオリジナル楽曲「SAKURA」は和の旋律を感じるメロディーにピアノとバイオリンが素晴らしい絡み合い、力強いビートが全体を引っ張って行くという正に"インプロビゼーション・ユニット"としてのInner City Jam Orchestraの魅力が最大限に表現された素晴らしい仕上がりである。
タワーレコード
80年代から活動するDJ、牧野雅巳がプロデュースするユニットの初作が2枚組で登場だ。Disc-1は情緒豊かな鍵盤とヴァイオリンのアンサンブルが迫力のある“sakura”をはじめ、優美な和テイストが織り込まれたオリジナルが中心。一方のDisc-2はさらにアッパーに仕立てたタッチ・オブ・ソウルのクラシック“We Got The Love”など、リミックスや既発のアナログ音源が収録されている。これぞピアノ・ハウスの決定打でしょう!
bounce (C)郡司和歌
タワーレコード(vol.313(2009年08月25日発行号)掲載)