インディーズでの活動にこだわるヒップホップ界のアンダーグラウンド・キング、"AK-69"がアルバムをドロップ!!不遇な境遇にいる人たちへの応援ソングや、映画『ハイキック・ガール!』のエンディング曲「Lookin'In My Eyez」など、ストリートから"正真正銘のヒップホップ"を発信します! (C)RS
JMD(2010/06/14)
不遇な境遇の中にいる人達に向けた応援ソング「Only God Can Judge Me」、最新のオートチューンを多用したサウス調の「They Don't Know」、ハードコアバンドの生演奏に超攻撃的リリックを吐出す「A to Z」、少年合唱団のコーラスが響くピースソング「SUN RISE」など多様かつ過去最高のクオリティとなった。しかし中心には“KEEP IT REAL”という確かなメッセージが一貫して込められ、聴く人の魂を鷲掴みにすることは必至。ARIA, BIG RON, HOKT, KAYZABRO(DS 455), LA BONO, Phobia Of Thug(Mr. OZ / GANXTA CUE), ZANG HAOZIなど、シーンで呼応する実力者が参加。
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タワーレコード
オリジナル・アルバムのリリースこそ約1年半ぶりだが、その間には配信のみの楽曲を含めたシングル2発に、ツアー・ファイナルの模様を収めたDVD+CDの2枚組を2か月連続リリース。倖田來未をはじめとする広範なフィーチャリング・ワーク、そして年間を通じたライヴ活動……と、もはやメジャーの要件を兼ね備えた精力的な活動のままに、この新作はアーティストとしてのスケールアップを感じさせる。みずからの歌に寄り添いつつ、ヤング・ジーズィ的な煽りなども手伝ったスタイルの安定感、自身の過去を時に照らしながら吐いていく言葉の説得力、そしてそれらを支える重量級のトラックたち――ウェッサイ・シーンとの強い結び付きを越え、広く聴かれて然るべきアルバムだろう。
bounce (C)一ノ木裕之
タワーレコード(vol.313(2009年08月25日発行号)掲載)