フィジェット・ハウスのハーヴとトレヴァー・ラヴィスのユニット、ザ・ヤング・ラヴァーズのデビュー・アルバム。ブーツィーなグルーブ感を最大限に維持しながらも、スウィンギンなカットアップと奥行きのあるシネマティック・フィーリングによって他に類を見ないエレガントなサウンドスケープを現出させた作品。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
ハーヴ&元スウィッチ!マシーンズ・ドント・ケアに続くフィジェット注目株によるビッグ・ボム!エレクトロ、インディ/ダンスからB-MORE、ヒップホップまで、ジャンルを侵食しながらソワソワと増殖を続けるポスト・エレクトロ時代の新たなる注目ビート・フォーム、フィジェット・ハウス。その中枢で活躍する最重要アーティスト、ハーヴことジョシュア・ハーヴェイとトレヴァー・ラヴィス(元スウィッチの片割れ)のふたりによるユニットが、このヤング・ラヴァーズだ。どちらも2008年夏ヒットを記録した「マシーンズ・ドント・ケア」の一員で、ハーヴは初のオフィシャル・ミックス『Ghetto Bass』でもブレイク、シンデン&スウィッチと並んで個々のソロ活動もいい具合にスパーク中!
そんなふたりの黄金ジョイントであるヤング・ラヴァーズでは、ブーツィーなグルーヴ感を最大限に維持しながらも、スウィンギンなカットアップと奥行きのあるシネマティック・フィーリングによって他に類を見ないエレガントなサウンドスケープを現出させることに成功!コアなクラブ・フリークスたちはもとより、クルッカーズやA・トラックなどを通じて何となくこのビートに親しみを持ち始めたビギナーにもうってつけ!
タワーレコード
(コンビ時代の)スウィッチにも在籍したヴェテランのトレヴァー・ラヴィーズと、フィジェット人気で台頭したハーヴによる新ユニット! 個々の活動からアグレッシヴなビートが多いのかと思いきや、ジャジーでボッサなダウンテンポからムーディーマン・ライクな漆黒系、渋いエディットが入ったディープなトラックまで、かな〜り良い感じで期待を裏切られます。家でもフロアでも聴ける絶妙なバランス……こりゃ秀作ですぞ!!
bounce (C)ヤス2B
タワーレコード(vol.313(2009年08月25日発行号)掲載)