"砂漠のブルースの女王"ティナリウェンが2009年にリリースした力作。 (C)RS
JMD(2012/10/26)
21世紀のワールド・ミュージック最高傑作と言われた『アマン・イマン~水こそ命』から2年。世界で最も注目されるグループ、ティナリウェンの2009年作品が完成。本作のテーマは"ルーツ回帰。そして砂漠への帰還"です。これまでは往復一週間もかけてマリの首都バマコに遠征してアルバムを録音してきましたが、本作ではメンバーたちが住む南サハラの町トゥサリットに移動スタジオを持ち込んでの録音。砂漠の特設スタジオで時間をかけて録音できたことで、リラックスした中に、これまで以上に大きなうねりを感じさせるバンド・サウンドが生まれて、呪術的な歌声と相まってますます味わい深く聴かせてくれます。
タワーレコード
モノクロの色合いといい被写体の構図といい、前作『アマン・イマン〜水こそ命』のジャケ写と良く似ていて姉妹作的な印象を与えるが、今回のテーマはバック・トゥ・ルーツ。メンバーが住むトゥサリットに機材を持ち込んでレコーディングしたらしいが、その効果は音にダイレクトに反映している。リラックスしつつ自分たちの音を探っていった結果生じたいっそうディープな味わい。これが実に奥深くって、またも傑作と呼ぶほかなくなるのだった。なお初回版は録音の模様を収めたドキュメンタリーDVD付きなので入手は急がれたし。
intoxicate (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.81(2009年08月20日発行号)掲載)
〈砂漠のブルース〉と形容されるサウンドで次々と傑作をリリースし、いまや多方面から支持を集めるティナリウェンのニュー・アルバムが到着した。〈原点回帰〉をテーマにした今作は、メンバーの暮らす南サハラの地に建てられた特設スタジオで録音されたそうで、なるほど、非常にリラックスした雰囲気が全体を包んでいる。とはいえ、トグロを巻くベースと呪術的なチャントがムズムズと下半身を刺激する“Tahult In”に顕著な、蠢くような強烈無比の演奏も健在で、ほかにも〈友人たち〉に語り掛けるスロウ・ジャム“Imidiwan Afrik Tendam”のように、思わず身を任せて陶酔したくなる佳曲がズラリ。もはや王者の風格さえ漂わせた圧倒的な一枚。今年の重要盤として大推薦です!
bounce (C)西尾洋儀
タワーレコード(vol.312(2009年07月25日発行号)掲載)