前回の「メロディアの第9」と同じく、当CDの音源は、小石忠男先生所蔵の、所謂ディレクターズカット盤(以下DC盤)と言われるものです。DC盤とは、レコード生産時、量産に入る前に制作関係者用に数枚作られる手動プレス品で、これは一般に流通する量産品と見た目は同じですが、音質は格段の違いがあると昔から言われて来ました。その理由は、メタル原盤も量産によって摩耗しますが、DC盤はその前に出来立てのメタル原盤から作られること、又、手動プレスのため柔らか塩ビがメタル原盤の音溝深く隈なく行き渡って焼きあがって来ること等が考えられます。今回リリース致します「メロディアのベト7」も、M10用原盤からのものとは言え流通している量産品とは別次元の音質で、これだけの音で聞かせてもらえるならあえて初期盤にこだわる必要はないのでは?と思ってしまう程です。と言いますのは、M10シリーズはソ連邦崩壊前後に製作されており、少なくともこの時点までは当CDに転写された音質を元テープは保持していたということになるからです。私ども復刻ファンが初期盤にこだわるのはマスターテープの劣化が前提で、もしそうでなければマスター又はそのコピーから転写すれば良い、ということになります。さて、ここで疑問が2点。1点はなぜソ連邦崩壊前後まで元テープは劣化しなかったか?ということです。推測ですが、ソ連邦政府が国宝級戦利品を政府直轄の国営レコード会社(メロディア社)に長期厳重保管させていたからではないか?と考えられます。もう1点はM10シリーズのLPの少し後に出たメロディアCDが、なぜ本DC盤と同クオリティの音質ではなかったか?という点です。これは当時のロシアのCD製盤技術が初期段階であったからと考えられます。何れにしても今回のCDの音は、ソ連邦の厳重管理によって劣化を免れた元テープが、ディレクターズカットという特別な仕方でレコードに転写され、それがせいぜい1~2回の通針の後に小石邸にて十数年間厳重保管されてきたものからで、将に唯一無二であると言えましょう。そして今回も強く感じることは、当時の帝国放送局の優れた録音技術です。ここで使用された無指向性と思われる超高性能ワンポイントマイクは、直接音と間接音(旧フィルハーモニーのホールトーン)を将に黄金のバランスで収録しており、これは今のエンジニアの方にも是非ご一聴いただきたい程のものです。尚、当CDは当初HQCDでの発売を予定しておりましたが、本来無味無臭であるべきプレス過程において、工場側の嗜好が反映される可能性のあることが判明し、万全を期して従来方式(擬似ガラス)に戻しました。(オタケン・レコード 太田憲志) [コメント提供;東武ランドシステム]
発売・販売元 提供資料
前回の「メロディアの第9」と同じく、当CDの音源は、小石忠男先生所蔵の、所謂ディレクターズカット盤(以下DC盤)と言われるものです。DC盤とは、レコード生産時、量産に入る前に制作関係者用に数枚作られる手動プレス品で、これは一般に流通する量産品と見た目は同じですが、音質は格段の違いがあると昔から言われて来ました。その理由は、メタル原盤も量産によって摩耗しますが、DC盤はその前に出来立てのメタル原盤から作られること、又、手動プレスのため柔らか塩ビがメタル原盤の音溝深く隈なく行き渡って焼きあがって来ること等が考えられます。今回リリース致します「メロディアのベト7」も、M10用原盤からのものとは言え流通している量産品とは別次元の音質で、これだけの音で聞かせてもらえるならあえて初期盤にこだわる必要はないのでは?と思ってしまう程です。と言いますのは、M10シリーズはソ連邦崩壊前後に製作されており、少なくともこの時点までは当CDに転写された音質を元テープは保持していたということになるからです。私ども復刻ファンが初期盤にこだわるのはマスターテープの劣化が前提で、もしそうでなければマスター又はそのコピーから転写すれば良い、ということになります。さて、ここで疑問が2点。1点はなぜソ連邦崩壊前後まで元テープは劣化しなかったか?ということです。推測ですが、ソ連邦政府が国宝級戦利品を政府直轄の国営レコード会社(メロディア社)に長期厳重保管させていたからではないか?と考えられます。もう1点はM10シリーズのLPの少し後に出たメロディアCDが、なぜ本DC盤と同クオリティの音質ではなかったか?という点です。これは当時のロシアのCD製盤技術が初期段階であったからと考えられます。何れにしても今回のCDの音は、ソ連邦の厳重管理によって劣化を免れた元テープが、ディレクターズカットという特別な仕方でレコードに転写され、それがせいぜい1~2回の通針の後に小石邸にて十数年間厳重保管されてきたものからで、将に唯一無二であると言えましょう。そして今回も強く感じることは、当時の帝国放送局の優れた録音技術です。ここで使用された無指向性と思われる超高性能ワンポイントマイクは、直接音と間接音(旧フィルハーモニーのホールトーン)を将に黄金のバランスで収録しており、これは今のエンジニアの方にも是非ご一聴いただきたい程のものです。尚、当CDは当初HQCDでの発売を予定しておりましたが、本来無味無臭であるべきプレス過程において、工場側の嗜好が反映される可能性のあることが判明し、万全を期して従来方式(擬似ガラス)に戻しました。(オタケン・レコード 太田憲志) [コメント提供;東武ランドシステム]
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