ジョー自身がキャリア初の全編プロデュース、作曲、アレンジを手掛けたオリジナル・バラード・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
ジョーの優しいバラードだけを、ずっと聴いていたい夜に。日本で最も高い人気を誇る男性R&Bシンガーのひとりとして知られるジョー。2008年秋には長らく在籍したジャイヴ・レーベルからの移籍第1弾にしてキャリア7作目『ニュー・マン』、キャリア初のグレイテスト・ヒッツを連続リリースし、ビルボード・ライヴ全国ツアーも敢行。シンガーとしてますます成熟度を増し、勢いに乗る彼が2009年に届けてくれるのは、ジョー自身が全編プロデュース/作曲/アレンジを手がけたオリジナル・バラード・アルバム。まさに彼の定番(=シグニチャー)といえるスウィートで繊細なバラードだけを詰め込んだ今作はファンにとってマスト・バイ。スティービー・ワンダーやマーヴィン・ゲイといったレジェンドをこよなく愛するジョーが手がけるサウンドは60年代、70年代ソウルの温もりも感じさせてくれる。
タワーレコード
これぞベッドタイム・ミュージック! 常に高水準のセクシーR&Bを届けてくれるジョーの新作『Signature』は、昨年の『New Man』とは打って変わって全編を自身がプロデュース/書き下ろした、何度リピートしても聴き飽きないバラード・アルバムとなった。悩ましい歌唱でゴージャスな色気を香り立たせる先行曲“Majic”を筆頭に、囁きかけるような柔らかいヴォーカル、アコースティックで音数を絞ったシンプルなサウンドは端々から70年代ソウルの温もりを感じさせ、ゆったりとくつろがせてくれる文字通りの〈定番〉。日本盤のみに収録された“All That I Am”などのライヴ・ヴァージョンも感涙モノだ。 自主レーベルの563を始動するなど、ビジネスマンとして、アーティストとして成長し、そして男としてさらに成熟したジョー。大人の余裕を感じさせる、優しくハートフルなスウィート・バラードに、ただひたすら酔いしれていただきたい。
bounce (C)池田貴洋
タワーレコード(vol.312(2009年07月25日発行号)掲載)