"椎名林檎"名義では実に6年ぶりとなるオリジナル・フル・アルバム。配信限定でリリースした「カリソメ乙女」や、2009年6~7月のNHK『みんなのうた』に起用された「二人ぼっち時間」などを収録。斎藤ネコを筆頭にヒイズミマサユ機、浮雲ら"個性豊かなアーティスト"が参加したゴージャスな作品です! (C)RS
JMD(2010/06/14)
ソロ名義としては2003年発売アルバム『加爾基 精液 栗ノ花』以来6年ぶりとなる椎名林檎全曲作詞作曲オリジナル・アルバム。個性豊かなクリエーターとのコラボレーションで色とりどりな林檎サウンド炸裂。これまでにソロ名義アルバムに向け、書き溜めていた作品たちを一挙放出。生林檎博のエンディングでBGMとして使用され 問い合わせが相次いだ「丸の内サディスティック(EXPO Ver.)」 以前配信のみでリリースされた「カリソメ乙女 DEATH JAZZ ver.」を含む14曲収録。
タワーレコード
軽やかである――ソロ名義としては6年ぶりのアルバムだというのに、第一声を放つのがMUMMY-Dというのにも相当意表を突かれるが、ジミヘンばりの黒光りしたギターと流麗な線を描くオルガンに揺さぶられる冒頭曲“流行”を聴いた瞬間、予想だにしなかった言葉が思わず漏れた。楽曲に見合ったアレンジャー、プレイヤー(総勢10組超)をあてがうことで、ブロードウェイ風、チャチャ、サンバ、果てはエレクトロまで飛び出すこの作品には、トータルの世界観をどう咀嚼するか、といったような〈シャッフル世代〉にはまどろっこしい理屈は必要ない。とにかく痛快でポップで、情熱的で、聴き応えのある楽曲が14曲並び、考えるより先に肌で感じさせる作りになっているのだ。まさか、こうくるとは!
bounce (C)久保田泰平
タワーレコード(vol.311(2009年06月25日発行号)掲載)