多弦ギターや管楽器等さまざまな楽器を自由自在に操るマルチ・ミュージシャンとして、またその一方で、優れた作曲家としても知られているエグベルト・ジスモンチのアルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
絶対無二の音楽性で世界を魅了し続ける、ブラジルの至宝ミュージシャン/コンポーザー、エグベルト・ジスモンチの1995年『Meeing Point』以来14年ぶりとなるECM作品。1947年、ブラジル/リオ・デ・ジャネイロ州カルモ出身。ピアノ、多弦ギター、管楽器…様々な楽器を圧倒的なテクニックで操る演奏家にして、独自の世界観を持つ音楽性を思いのままに表現する作曲家エグベルト・ジスモンチ。本作は『TRIBUTE TO MSCEGENATION(人種混合への賛辞)』と題し、ブラジル音楽というフィルターを通して、ジスモンチによる一流の作曲能力を味わえるディスク1と『GUITAR DUETS』と題された、本人と息子アレキサンドル2人によるギター・デュオ作品のディスク2による、ジスモンチの音世界を思う存分堪能できる2枚組。
タワーレコード
ブラジルが世界に誇る奇才がECMから14年ぶり(!)に放つ新作は、なんと2枚組の超大作! ブラジル文化の多様性をキューバの女性オーケストラが表現したDisc-1は、〈人種混合への賛辞〉というテーマの壮大な内容。一方のDisc-2は、息子アレクサンドルとのテクニカルかつ繊細な掛け合いが楽しめるギター・デュオ作品。ジスモンチの作曲家としての顔と演奏家としての顔が別々に楽しめる贅沢な作りだ。
bounce (C)田中幹也
タワーレコード(vol.310(2009年05月25日発行号)掲載)