誰も信じなかった拡張ヴァージョンでの旧作連続日本リリース、そして既に伝説と化した事件ともいうべき初来日から2年、暗黒神サンO)))が再び舞い降りる。単独オリジナル・アルバムとしては00年代を代表する名作としてロングセラーを続ける『ブラック・ワン』から約4年の歳月を経て、満を持して7thアルバムをリリース。本作はスティーヴン・オマリー、グレッグ・アンダーソンという絶対的コア・メンバーを軸に、アッティラ・チハー(メイヘムetc)、オーレン・アンバーチという07年来日時とほぼ同じキー・プレイヤーを呼び寄せ、さらにはジュリアン・プリースター(サン・ラ、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコック等との共演で知られる)、ポーリン・オリヴェロス、ウィーンの女声コーラス隊、ディラン・カールソン/スティーヴ・ムーア(アース)といった多彩なゲストを迎え、2年間に渡る断続的なレコーディングによって制作されている。サンO)))といってすぐ頭に浮かぶ漆黒のヘヴィ・ドローンは勿論、初期作を思わせるギター・リフは健在。そういったこれまでのサンO)))全ての要素にプラスして、本作では大胆なまでにストリングスや管楽器をフィーチュア。とはいえ当然'ヘヴィ・ドローン+管弦楽'という安易なサウンドにはなっておらず、アッティラの呪術めいた存在感満点のヴォーカル・パートや女声コーラスと相俟って、宗教音楽か現代音楽かというような誰も聴いたことのないものに仕上がっている。日本盤のみ見開き紙ジャケット+ブックレット・カード+ポスター+CD内袋+特殊帯という前代未聞の超豪華仕様。
タワーレコード