レイド・バックしたサウンドに深みのあるリリック…。ボブ・ディランとも比肩される孤高の天才ソングライター、ブライト・アイズ名義でも活躍するコナー・オバーストがバック・バンドを率いて放つ、オルタナ・カントリーな第5弾ソロ・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
14歳で音楽活動を開始し、2004年に発表したシングル2枚が突如全米シングルチャート1位・2位にチャート・インし、アメリカ全土の注目の的となったブライト・アイズことコナー・オバースト。ブルース・スプリングスティーンも惚れ込んだ彼の2007年の最新作『カッサーダカ』は全米アルバム・チャート第4位のヒットとなり、名実ともに21世紀アメリカを代表するソングライターとなった。「現代のボブ・ディラン」と絶賛され、卓越した類まれなる才能で音楽ファンを魅了する彼が、コナー・オバースト・アンド・ザ・ミスティック・ヴァレイ・バンド名義で最新アルバムを完成させた!バンド形式をとっているものの実質彼のプロジェクトであるブライト・アイズという“完成”されたフーマットから一旦離れ、ソングライターとしての真価を遺憾なく発揮した本作は、コナー・オバーストというオマハから現れた青年が、ボブ・ディラン、トム・ウェイツ、ニール・ヤングといったアメリカが誇る名ソングライターに匹敵する才能と卓越したストーリーテリング能力を持つ唯一無二のアーティストであることを世界に知らしめるはずだ。
タワーレコード(2009/04/08)
本名名義で発表した初のアルバムからわずか8か月、才人コナーが別プロジェクトを立ち上げて新作を完成させた。他のメンバーも作曲に関わったことで多様な音楽エッセンスが盛り込まれ、さらにジャム・セッションによるマジカル・ケミストリーも相まって、最高のアメリカン・ロック・サウンドを生んでいる。太陽の光が燦々と降り注ぐメキシコでの録音風景が目に浮かぶ、いつになくピースフルで前向きな一枚だ。
bounce (C)小泉いな子
タワーレコード(vol.310(2009年05月25日発行号)掲載)