大島輝之(guitar、composition)、大谷能生(computer, electronics, etc.)、植村昌弘(drums)の3人からなるユニット=simに、大友良英(turntables、self-made symthesizer)が加わった話題作!大島の作曲による緻密なリズムを寸分の狂いなく叩き続ける植村のドラミングを軸に、ミニマルなビートを刻む大島のコード・カッテイング、大谷の爆音圧のエレクトロニクスというsimの独自のサウンドに大友のノイズが鋭利に切り込む。一部アナログに落としたマスタリングやかなり特殊なジャケットもこの特別なサウンドを象徴しているかのようである。
タワーレコード
大島輝之、大谷能生、植村昌弘によるここでしか聴けないビートの概念刷新の極北!不自由極まりないはずの「ずれ」を伴う緻密なリズムを完全に具現する植村のドラムと大島のカッティング!そこに大谷のエレクトロニクスが対峙し拮抗する。さらに今回は大友良英が参加して、ターンテーブルとセルフメイドのシンセでSIMの堅密な世界に時に迎合し、時に奔放に絡み合う!特にターンテーブルによる具象音そのもののビートと音の持つコンテクストとの化学反応が聴きものです!
intoxicate (C)池田敏弘
タワーレコード(vol.79(2009年04月20日発行号)掲載)