インディペンデント・ポップスの雄であるスコティッシュ・バンド、トラッシュキャン・シナトラズの約4年半ぶりとなる通算5枚目のアルバム。"Love"をテーマに、ライヴ・プレイを行う形でレコーディングをした作品。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
美しい旋律と、儚くも普遍的な"うた"にのせて彼らが帰ってきた。スコティッシュ・バンドの伝説トラッシュキャン・シナトラズ、約4年半ぶりの5thアルバム、完成!
90年に発表されたデビュー作にして名盤「Cake」により、オレンジ・ジュースやアズテック・カメラなどのネオアコ勢を継承する流れで登場したインディペンデント・ポップスの雄として、ゆっくりとそして確実に活動を続けてきたスコティッシュ・バンド、通称"トラキャン"!今作は、2004年約8年ぶりに発表された前作"ウェイトリフティング"による復活劇以上の素晴らしい内容!3rdアルバム発表以降、スコットランドのキルマーノックを離れグラスゴーに住み、ある種ベルセバやモグワイにも通づる"瑞々しくもどこか儚さを持つサウンド"としてここ日本でも確固たるファンを獲得、新作ももちろんそれらのトラキャン節は健在。今作のテーマは「Love」。そしてグルーヴやフィーリングに最も重きを置き、Liveプレイを行う形でレコーディングを進行し、メンバー曰く、「今までの作品の中で最も"メインストリーム"なアルバム」との事。M-6では、70年代に活躍したソングライターCarly Simonがコーラスとしてゲスト参加。M-8はすでに本国でデジタル・シングルとして2008年10月にリリースされ、2006年に他界したピンク・フロイドのシド・バレットへのトリビュートソングになっている。プロデューサーにはアンディ・チェイス。
タワーレコード
4年半前にひっそりと復活していたスコットランドのネオアコ・バンドがニュー・アルバムを発表。メロディーの良さを際立たせたミディアム~スロウ中心の内容は、アリ・カーらグラスゴー勢を彷彿とさせる仕上がりだ。また、ゲスト参加したカーリー・サイモンのさり気ないコーラスも素晴らしく、青春に終わりなんてないことをまざまざと見せつけられた次第。甘酸っぱいったらありゃしない!
bounce (C)赤瀧 洋二
タワーレコード(2009年05月号掲載 (P78))