ブラジルを代表するシンガー・ソングライターのジョイスが、1976年にパリで録音するも長らく未発表だったサイケフォーク的アルバム『Visions of Dawn』が、RSDでのクリア盤レコード化にあわせてCDリプレス!
2009年に初めてお披露目された本作は、リリースされるやいなやブラジル音楽ファンのみならず、シンガー・ソングライターやサイケフォーク・ファンをも魅力。若き日のジョイスによるシャープなリリックとゴージャスな歌声に導かれ、ECMなどにも作品を残した偉大なるパーカッショニストの故ナナ・ヴァスコンセロス、そして作編曲家でベーシストのマウリシオ・マエストロによる黄金のトライアングルが、見事なアンサンブルを披露する。自身の娘たちの名前にちなんで名づけられた冒頭の「Banana」や「Clareana」を筆頭に、名曲「Nacional Kid」、フランク・オーシャンもお気に入りのトラックとしてあげるトリッピーな「Jardim Dos Deuces」などなど、未発表だったとは信じがたい内容。
発売・販売元 提供資料(2023/04/17)
76年パリで収録された、ジョイス幻のアルバムが遂にリリース!ブラジリアン・ミュージックの女王=歌姫ジョイスと、偉大なパーカッション/ビリンバウ奏者=ナナ・ヴァスコンセロス、後にBoca Livreの結成メンバーとなり、プロデューサーとしても成功したマウリシオによるトリオ・プロジェクト“Vison Of Dawn”として、1976年にパリでアシッド・フォーク集として録音され、お蔵入りしていた貴重な未発表オリジナル・アルバムが、“Far out”により発掘!33年前とは思えない音質の良さと若かりしJoyceの歌声に圧倒。ブラジル音楽ファン必聴のお宝音源です!
タワーレコード(2009/04/08)
この突然のリリースには驚いた。まさかジョイスにこんな未発表作品があったとは…。76年パリにて、パーカッション名手ナナ・ヴァスコンセロス、ボカ・リーヴリのマウリシオ・マエストロ(ジョイスの元ダンナ様でもある)と共に録音したままお蔵入りになっていた幻のオリジナル・アルバムが、30年以上を経た今、ついに日の目を見たのだ。ナナの影響が色濃く出た民族的なアシッド・フォーキー・グルーヴは、80年代以降のジョイス作品では決して聴けない貴重な作風な上、伸びやかな歌声と楽曲のクオリティも十分に資料的価値以上のものがある。
intoxicate (C)田中幹也
タワーレコード(vol.79(2009年04月20日発行号)掲載)