世紀を超えて録音に残された歌唱芸術を収録した特別企画「THE RECORDO OF SINGING」をご案内いたします。本セットは20CDからなり10CDづつの2つのボックスに分けられます。第1集は最初期のヴォーカル録音である1899年から、78回転のシェラック録音の終焉である1952年まで、そして第2集はヴィニールLP録音の登場からデジタルとCDの時代までの1953年から2007年までをカヴァーしています。
第1集の音源は1977年~1989年にEMIがLPで発売した「The Record of Singing」のオリジナル4巻のCD化、第2集は今回発売のために新たに選曲しております。録音データの詳細(収録日、場所、プロデューサー、エンジニア)は可能な限りブックレットに明記され、さらに第1集ではオリジナルの78回転の原盤とカタログ番号も付け加えられています。
また、オリジナルLP「The Record of Singing」からの復刻は最新のオーディオ修復技術を使ってアビー・ロード・スタジオにて音質の改善を試みています。
第1集はオリジナルLPで使用された幾つかのテーマ(The Old School, English-Speaking Singers, The Emergence of Verismoなど)でまとめられ、第2集は約20年毎の期間に分けた上で声質ごとにほぼ年代順に収録します。
本企画は歴史的な重要性を持つ録音、録音の創生期を遡る時代にキャリアの中心があった19世紀末のいわゆる「黄金時代」の歌手たちの芸術から始まり、パッティ、レーマン、サントレイ、モーレルデ・レスカ、タマーニョなどが収録されます。それからグラモフォンの発展と平行してキャリアを築く、カルーソ、メルバ、ジーリ、ガリ=クルチ、テトラッツィー二、マルティネッリ、スキーパ、ビョルリンク、ロッテ・レーマン、メルヒオール達の時代が続きます。
第2集は、カラス、シュヴァルツコップ、デ・ロス・アンヘレス、フィッシャー=ディースカウ、ゲッダ、クリストフなどの大スター達の新黄金時代が紹介され、さらに次世代のコレッリ、ドミンゴカレーラス、カバリェ、フレー二が続き、現代のスター、ゲオルギュー、アラーニャ、ヴィラゾン、デセイなどの登場となります。
このセット特別企画は、1899年~2007年の歌唱を代表的に厳選して収録し、声楽ファンは20世紀全体の声と歌唱スタイルを比較、評価でき、同時に録音の進歩を、最初期のシェラック盤の原始的音質、1925年の電気録音の登場、1949年のテープ録音開始、1955年のステレオ録音の登場から現代の洗練されたデジタル技術までの音響を通じて実感、一望できる企画です。
名歌手たちのアンソロジーであり、また歌手と録音のデータベース的な内容であり、コレクターを中心にお勧めできるボックス・セットです。
[コメント提供;EMI ミュージック・ジャパン]
---
発売・販売元 提供資料