ファンキー・オルガンの大御所ドクター・ロニー・スミスの2009年作!新世代ジャズ・ファンク・バンドの台頭が著しい2000年代ですが、1960年代からブルーノートなどで名作を生み出してきたロニー・スミス本気を出した本作を相手にしてしまったら、そんな彼らの勢いも霞んでしまうほど。腰の座った重たいアメリカ南部的グルーヴに、ソウルフルなフファンキー・オルガン、スロー・テンポのバラードで聴かせるメロウ・トーン、ゴスペルもありで、コテコテ、真っ黒なオルガン・ファンクを全編通して聴けます。ブルーノート時代からのオルガン・ジャズ・ファンク・ファンはもちろん、新世代ファンク、ギャラクティックあたりのジャム・バンド・ファンにもオススメできるファンク大本名盤です。ゲストも数人参加。
タワーレコード(2009/04/08)
Not to be confused with jazz-fusion keyboardist Lonnie Liston Smith, Dr. Lonnie Smith is an organist deeply steeped in the soul-jazz tradition who has been turning out tasty, funky music since the mid 1960s. Dr. Smith shows no sign of slowing up in the 21st century either, as 2009's RISE UP attests. With Smith's swirling B-3 leading the way, RISE UP cooks through nine tracks of fiery, groove-centric jams with plenty of chops on offer. Alongside covers of the Beatles' "Come Together" and the Eurythmics' "Sweet Dreams", Smith and company serve up a host of originals in the classic soul-jazz tradition.|
Rovi
オルガン・ジャズの生きるレジェンド、ターバン爺さんが2年ぶりとなる新作を発表。シンプルでありながら、ゆったりとしたソウルフルな黒いグルーヴが全編を支配。それでいて絶妙なタッチで弾かれるオルガンの軽快なトーンが、聴き手を心地良くさせてくれるのだから流石の一言だ。さらに“Come Together”では自身の歌(?)も飛び出すご機嫌ぶりで、キャリアに裏付けられた余裕がそこかしこから滲み出ている貫禄の一枚。
bounce (C)藤井 大樹
タワーレコード(2009年04月号掲載 (P81))