AORファン狂喜乱舞のレイドバック・サウンドが北欧ノルウェーから登場!
ボビー・コールドウェルやドナルド・フェイゲンも真っ青のAORサウンドがぎっしり詰まっているのです。しかも自主制作盤でありながらメジャー制作か?と錯覚させる分厚いサウンド・プロダクションで作られているところも凄い。1曲目の「Backyard Party」のようなハードなダンス物もいいですが、やはり2曲目の「All Because Of You」に代表されるレイドバックしたAOR・ナンバーこそが本アルバムの白眉といっていいでしょう。特に12曲目の「City Lights」はベスト・トラックといえる傑作ナンバーです。歌も黒人歌手の唱法に影響を受けた粘り気のある歌い方でこれまた味わいがあります。もともと北欧はAOR風やフリー・ソウル風サウンド作りが盛んで、隠れた名盤の類はかなりの数存在します。このアルバムはそんな伝統を汲んだ北欧産AOR/ブルーアイド・ソウルの傑作といえるでしょう。
タワーレコード(2009/04/08)
〈煌びやかな摩天楼〉とか〈テール・ランプが尾をひくハイウェイ〉といった都会的なイメージとは無縁のように思えるノルウェーから、徹頭徹尾アーバン&メロウな意匠を纏ったシンガーが登場。フェイヴァリットに通好みなAORグループのペイジズを挙げているあたりからもマニアぶりはわかるが、〈ジャミロクワイを通過した黄金期のAOR〉とでも呼びたいハイブリッドな音楽性は、洒脱の一言。捨て曲が見当たらない!
bounce (C)北爪 啓之
タワーレコード(2009年04月号掲載 (P75))