英ガーディアン紙の“アルバム・オブ・ザ・ディケイド”(10年の1枚)に選ばれ、未だアンビエントの名盤として語り継がれる『7614』をリリースした、盟友であるトム・ミドルトンとのユニット“Global Communication”。宇宙の内側と外側への旅を表現したテクノ・サウンドトラック・ユニットとも言うべき“Reload”。最近ではマッドリブにもサンプリングされた“Harmonic 33”他、Link、Jedi Knights、Toublemanなど幾多の名義で先駆的なサウンドを作り続ける、マーク・プリチャードの創り出すニュー・プロジェクト。ジャングル、ダブステップ級の極太ベースラインとブロークンビーツ、エレクトロ等の要素でプロデュースされた本作で、新たな才能と時代の先端を行く「何か」をまたも証明してくれる。
タワーレコード(2009/04/08)
デイヴ・ブリンクワースとハーモニック33という名義でリリースしていたこともあったマーク・プリチャードが、ちょっと数字を変えたソロ・プロジェクトを始動。その昔のグローバル・コミュニケーションやリロード、ジェダイ・ナイツはもちろん、最近のトラブルマン名義のサウンドとも違ったエレクトロ~ヒップホップ寄りのスタイルを披露しています。ダブ・ステップの影響を受けたと思しきサグなベース音が敷き詰められていて、洗練されたサウンドを作ってきた彼のイメージも激変するでしょう。無数にある引き出しから熟練の手腕で素材を出し入れしつつ、新たな自分のテクノ式を構築した印象で、ヴィンテージ・シンセを使っているのか、音質の良さも特筆モノ。どこまでも玄人ウケするキケンなオヤジですわ。
bounce (C)池田 謙司
タワーレコード(2009年03月号掲載 (P67))
幾つもの名義を使い分け、18年間に渡り革新的なプロダクションを残してきたマイク・プリチャードの新プロジェクト=ハーモニック313。といってもピンとこない人も多いかもしれないが、「〈元グローバル・コミュニケーションの」といえば…。エレクトロニック・ミュージックのあらゆる要素が交錯したこのアルバムは、ダブステップばりに重厚なブレイクビーツに始まり、エレクトロやヒップホップ、柔らかなシンセが印象的なテクノまでお目見えし、クラブ・シーンの歴史を凝縮したかのようで、マイクの貫禄を感じる作品だ。
intoxicate (C)青木正之
タワーレコード(vol.78(2009年02月20日発行号)掲載)