楽しくロマンティックな人気作カップリングがFSMから。
(1~12)『メイム叔母さん』(1958)
音楽 ブロニスラウ・ケイパー
監督 モートン・ダコスタ
音楽監督 レイ・ヘインドルフ
主演 ロザリンド・ラッセル、フォレスト・タッカー
ブロードウェイのヒット戯曲をカムデン&グリーンの脚色で
映画化。74年にルシル・ボール主演で『メイム』として
ミュージカル映画化されていますが、58年版はミュージカル
ではなく、楽しさいっぱいのケイパーの音楽がゴキゲンです。
当時のLP音源のCD化でA面は『メイム叔母さん』のスコア、
B面はケイパーの映画音楽ベストで、『メイム叔母さん』の他に
『大地は怒る』(47)『INVITATION』(52)『ガラスの靴』(55)
『リリー』(53)より。いずれも、レイ・ハインドルフによる新録音
ということでサントラ音源ではないのですが、ムード音楽として
どれも満点の優しく美しいストリングス・サウンドです。
そして
(13~25)『恋愛専科』(1962)
音楽 マックス・スタイナー
監督 デルマー・デイヴィス
主演 トロイ・ドナヒュー、スザンヌ・プレシェット
『避暑地の出来事』のデイヴィス監督による、こちらもスタンダード
「アルディラ」を生んだ、ローマでの若き女性講師と留学生の恋物語。
こちらも、スコアは巨匠マックス・スタイナー(アルディラはベティ・
カーティス作)。こちらも、『恋愛専科』はA面のみで、B面は、
イタリアのムードたっぷりの名曲をムード音楽としてどうぞ、という
ことでマンドリン演奏で「オー、マリー」「マッティナータ(朝の歌)」
「アリヴェデルチ・ローマ」「帰れソレントへ」「サンタ・ルチア」
「ヴォラーレ」を。イタリア観光気分が盛り上がります。
という内容で、往年のサントラ・ファンはもちろん、ムード音楽ファン
にもうれしいカップリングCDです。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2009/01/08)