アメリカ・ブルーズの泥臭さと、フレンチ・ポップの透明感が同居する至高の女性シンガー、マデリン・ペルーのアルバム。本作も全面プロデュースは、ジョニ・ミッチェルのパートナーとして知られるラリー・クラインが担当。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
アメリカ・ブルーズの泥臭さと、フレンチ・ポップの透明感が同居する至高の女性シンガー・ソングライター=マデリン・ペルー、4枚目のアルバム。今作も全面プロデュースは、ジョニ・ミッチェルのパートナーとしても知られるラリー・クライン。マデリン・ペルー本人が全曲の作曲に携わり、ラリー・クラインのほか、ウォルター・ベッカー(スティーリー・ダン)、ジョー・ヘンリー、デヴィッド・バトウらとコラボレートした楽曲も収録。日本先行発売。
タワーレコード(2009/04/08)
約2年半ぶりの新作。ちょっぴりレトロでノスタルジックなムードは今回も全編に溢れ、ゆったり刻まれるリズムにギターやピアノなどのアコースティックなサウンドが揺れる。そんな意匠でマデリンのヴォーカルを聴くと、30年代のアメリカやフランスのどこかの街にいるような気分になったり……。プロデューサーはお馴染みのラリー・クラインが続投し、彼とウォルター・ベッカー(スティーリー・ダン)の共作曲も収録。
bounce (C)馬場 雅之
タワーレコード(2009年03月号掲載 (P79))
謎めいたところが本当の彼女の魅力。90年代半ばにデビューするも8年間表舞台から姿を消し、ブレイク直後の2005年にはプロモ活動中のロンドンでの失踪劇…。そんなミステリアスな存在感ゆえ彼女の声はどこか他のシンガーと違い、すごく古い記憶を呼び覚まさせられるようでもあり、また経験したことのないような新鮮な感覚に満ちているようでもあり。ラリー・クラインのプロデュース、作家陣にはウォルター・ベッカーの名も。約2年半ぶりのアルバムだがスタンスは変わらない。でもそれがまた…。
intoxicate (C)馬場雅之
タワーレコード(vol.78(2009年02月20日発行号)掲載)