女性シンガーErinを含む5人組バンド、ザ・ラグバーズのセカンド・フル・アルバム。軽やかな女性ヴォーカルが彩りをそえる極上のワールドアコースティック・ロック・サウンドを収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
シム・レッドモンド・バンドの心地よさと、ブルー・キング・ブラウンのダイナミックさに、クールな知性溢れる、軽やかな女性ヴォーカルが彩りをそえる。“極上のワールド”アコースティック・ロック・サウンド!フォーク、ロック、カントリー、アフリカン・ミュージック、ラテン、ケルト・ミュージック、ジプシー・ミュージック…etc。世界中の様々な音楽のエッセンスをふんだんに取り入れた、奥深い広がりのあるサウンドが何ともユニーク。柔らかく乾いたアコースティック楽器の響きにどっぷりと浸ることもできれば、同時にドラム、コンガ、ジャンベなどの多彩な打楽器が前面的にフィーチャーされて、踊れる要素もたっぷり。この希有なオリジナリティをもったラグバーズの中心が、リサ・ローブあたりを連想させる可憐な唄声の紅一点、エリン。彼女はヴォーカル以外にも、ヴァイオリン、マンドリン、バンジョーにアコーディオン、ピアノからパーカッションまでこなすマルチ・インストゥルメンタリストだ。本作では、ほぼ全曲彼女がソングライティングを担当し、さらにはジャケットのアートワークも彼女の描き下ろし。その類いまれなる才能にもはや驚くばかり。過剰な装飾はいらない…、とでも言っているような、エリンのクールで抑えめながらも芯の通ったヴォーカルは、彼女の内に秘めたる自信と溢れる知性の表れなのかもしれない。
タワーレコード(2009/04/08)
マンドリン、バンジョー、ギター、ヴァイオリン、ピアノもこなす女性シンガーのエリンを中心とした5人組、ラグバーズのファースト・アルバム。フォークをベースにジプシーやケルト音楽、アフロビート、アメリカーナなどのエッセンスを程良くブレンドし、可憐な歌声で彩った唯一無二のサウンドを提供してくれる。シム・レッドモンド・バンドやYoLeYoLeのファンに強くオススメしたい注目の一枚だ。
bounce (C)高木 陽子
タワーレコード(2008年07月号掲載 (P101))