1980年代中期のZTTレコーズ全盛期、プロパガンダやフランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッドらと同時にZTTで活躍していたアン・ビガール1985年の作品。シャンソンを思わせるアンニュイでムーディーな楽曲を多数収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
80年代中期のZTTレコーズ全盛期、プロパガンダやフランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッドらと同時期にZTTで活躍したアン・ピガール。トレヴァー・ホーンはもとより、マイケル・ナイマンやエイドリアン・シャーウッドとも制作を共にしていたアン・ピガールは、音楽的センスに加え、まさにフレンチと言うべきアンニュイな雰囲気と官能的魅力を持ち合わせていた。エディット・ピアフに多大なる影響を受けたということからも想像できる、シャンソンを思わせるムーディーな楽曲を歌いあげ、他のZTTアーティストとは一線を画した存在として日本でもその人気を確立した。そして今回、当時日本では『青春の彷徨』という邦題がつけられ長らく入手困難な状態が続いていた本作『Everything Could Be So Perfect…』が遂に再発決定! 現在も音楽活動を続ける傍ら、写真家、ペインター、官能詩人として自由に自己を表現し続けている、非常にヨーロッパ的でアーティスティックなアーティスト、アン・ピガールの原点がここに。
タワーレコード(2009/04/08)
アート・オブ・ノイズに代表されるZTT全盛期にあって伝説的なアルバムであり、同レーベルの中でも異彩を放つ1枚が復刻。フランス出身、イギリスにてトレヴァー・ホーンなどとも活動を共にしていたアン・ピガール。シャンソンの憂いや妖艶さを秘める揺らぎのあるその歌唱が、当時先鋭であったフェアライトなどを駆使したZTTらしい確然としたエレクトロニック・サウンドと対照性を帯び、独自な世界観を築いている。効果的に挟まれるラテンのリズムやストリングスのアレンジも素晴しい。これは外せない逸品だ。
intoxicate (C)竹内勇季
タワーレコード(vol.78(2009年02月20日発行号)掲載)