Beat Pharmacyの4作目は、スピリチャルなポエティック・リリックをフィーチャーしたダブ&テックサウンドは過去作よりもメッセージ性の高いダブ・コレクションに仕上がった。テック・ラガTroublesomeやBlockpartyでもお馴染みのMC CoppaことMarvin Hayをフィーチャーした、「Rooftops」はこの中では、ややキャッチー目、ディープテックダブ・トラック上に社会的メッセージを載せたこのアルバムの象徴的楽曲。「Time」はフォーキーなボーカルと美しく妖しげなコーラルハーモニーの抜き差しが気持ちいい。「Strangers」は素敵なDub 詩人Spaceapeをフィーチャー。こいつのリリックはやはり深い。その他、Rhythm&Soundなどでやはりミニマルダブ+ラガポエトリーを融合させているPaul St. Hilaireや、テックダンスホールも手がけるSimon Bogle a.k.a. Ras B 、パーカッショニスト+リリシストでもあるInfinityなどもフィーチャー。まさしく、“Deep Space”が贈るテック・ダブ・ポエティックアルバム大傑作!
タワーレコード(2009/04/08)
2005年にフランソワK主宰のディープ・スペース・メディアからデビューし、高いクォリティーをキープしながら年に1枚というコンスタントなリリースを続けるビート・ファーマシーの4作目。ダブ+テクノな音楽性からドイツのリズム&サウンドと比較されがちな彼らですが、共にアトモスフェリックな音像をクリエイトしながらも、ベースとリズムのミニマリズムに徹して他の要素を排除していくのがリズム&サウンド、それに対してビート・ファーマシーは、さまざまな要素を加えることで新しいダブを構築しているように思えます。今回は久々にポール・セント・ヒライレをフィーチャー。その他にもスペース・エイプなどスピリチュアルなダブ詩人を多数招いており、またしても良質な作品になっていますよっ!
bounce (C)ヤス2B
タワーレコード(2009年01,02月号掲載 (P90))