クラシックで伝統的なソウル・ミュージックの継承者、アンソニー・ハミルトン。2008年の映画『アメリカン・ギャングスター』で渋い歌声を提供していたアンソニーの、塩辛いノドは本作でも健在!そのどこまでもブルージーな歌声は、甘口のR&Bに飽きた人にお勧めの本物の歌。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
本物のソウル・ミュージックを聴きたいと願うオーディエンスの心をとらえ続けてきた実力派シンガー、ANTHONY HAMILTON。リアルにトラディショナル・ソウルを継承しているアーティストはごくわずかしかいないと言われている中で、彼は間違いなくその代表。その柔らかくも渋みのきいたハスキーでソウルフルなヴォーカルには現行のアーティスト内にもファンが多く、数々の客演をこなしてきた経歴から、アーバン色のあるアダルトなソウルを歌えるシーンでは欠かせない存在となっている。本作からのファースト・シングル「Cool」は俳優としても注目されているミシシッピ出身のラッパー、DAVID BANNERを起用した南部の広大な地を思わせる爽快なナンバーで、この1曲を聴いただけでアルバム全体への安定感をも感じさせるANTHONYらしい仕上がり。また、2008年の大ヒット映画「アメリカン・ギャングスター」の挿入歌として話題になった「Do You Feel Me」も収録。
タワーレコード(2009/04/08)
最近は映画「アメリカン・ギャングスター」への出演やアル・グリーン近作への参加などでそのノドを披露してきたアンソニーが3年ぶりに新作をリリース。マーク・バトソンやケルヴィン・ウーテンら馴染みの制作陣による南部のルーツ感漂う楽曲を、塩辛いディープな歌声で歌うという土臭さは相変わらずだ。昨今のソウル回帰の流れとも関係なく自身のスタイルを一貫している彼……軸のブレない人の音楽はやはり強い。
bounce (C)池谷 昌之
タワーレコード(2009年01,02月号掲載 (P87))