プロデューサーとしても頭角を現し、次世代HIP HOPを担うアーティスト=バウ・ワウの第6弾ソロ・アルバム。一段と男っぷりを上げたルックス、スキルも超一流の上に、ネリーやT.I.、T-ペインら超豪華客演陣も迎えて放つ要チェック作! (C)RS
JMD(2010/06/14)
若きラップ・スターが早くも6枚目!
わずか5歳でラップを開始、6歳でドクター・ドレーとスヌープ・ドッグとステージで共演、"リル・バウ・ワウ"のステージ名を授けられた。その後2000年、アトランタのスーパー・プロデューサー=ジャーメイン・デュプリの全面バックアップの元、わずか13歳にしてアルバム『Beware Of Dog』でデビュー。いきなりラップ・チャートを制覇し、「最年少で1位を獲得したソロ・ラップ・アーティスト」のギネス・ブックに登録されるなど大成功を収めた。その後も大ヒット・アルバムを連発してきたバウ・ワウが、前作『「The Price Of Fame』に続く6作目となる新作をリリース。「クランク・ザット」で全米制覇したティーン・ラッパー、ソウルジャ・ボーイをフィーチャリングしたファースト・シングル「Marco Polo」が既に全米大ヒット中!ってことで、バウ・ワウ旋風が再び巻き起こります!
タワーレコード
怪作“Marco Polo”が不発に終わり、その挙げ句ソウルジャ・ボーイとのビーフが勃発したときにはどうなることかと心配したが……前作から約2年半ぶりとなる通算6作目は、起死回生のキャリア最高傑作! 従来通りジャーメイン・デュプリを軸に据えた制作体制ながら、今回はT・ペイン、スウィズ・ビーツ、ドラマー・ボーイ、ニッティ、T.I.(!)といったプロデューサーを要所に配置。これが見事に功を奏して、メリハリのあるカラフルなポップ・ラップ作となった。TLC“Baby, Baby, Baby”を引用した先行シングル“You Can Get It All”からロン・ブロウズが大活躍するリック・ジェイムズ“Big Time”使いの“What They Call Me”まで、大ネタ曲の充実も楽しさに拍車をかける。もっと早くこれをやってほしかった!
bounce (C)高橋 芳朗
タワーレコード(2009年05月号掲載 (P69))