漢をはじめ、ラッパー達が彼女のライヴを絶賛!普通の女の子がスキルフルなラップをするライヴが衝撃を呼び、ラッパーたちの間で話題を集めているフィメール・ラッパーのファースト・アルバム。
タワーレコード(2009/04/08)
「『普通さ』が特徴。
普通の女の子が感情を吐き出す場所のひとつに『ラップ』が加わったのだとしたら喜ばしい!!!素直さが凛々しく、時にキュンとする生身の24才のラップだと思う。女ラッパーに『男勝り』なんて言葉を使うの、いい加減しつこいっすよ皆さん!!!」
RUMI
「清流のようなアルバムだ。緩やかに流れはじめ、ときにしぶきをあげ、跳ね上がりながらも青く、透き通ったイメージで統一されている。coppuの声は一つ一つの言葉を確かめながら、強く、ときに儚く吐き出されていく。一つ一つの音と絡まりながら、ゆっくりと確実に耳に流れ込んでくる。清流は・・・もちろん水面は美しい。しかし、その下には泥や苔むした岩や様々な生物も抱えている。東京を流れる清流の物語。ぜひ身を任せてみてください。」
ダースレーダー
「コップちゃんの第一印象はなんか凄く普通な子だな~という感じで、ある種、何か変わったことしなければならないとかインパクトのあることしなくちゃいけないみたいな呪縛から自由で自然体だな~と思いました。で、そのころ(3~4年くらい前でしょうか?)はもう1人女性の方と2人でグループをやられてたと思うのですが、そのもう1人の方も凄く普通なOLのような方で肩からバッグさげながらライブしてて、通勤時間の女性車両から飛び出てきたような普通っぷりに驚いた記憶があります。それから数年が過ぎアルバム完成(おめでとうございます!)ということで聞かせていただいたんですが、その第一印象からブレることのない無理してない若い女の子の等身大感、楽しませてもらいました~。」
やけのはら
タワーレコード(2009/04/08)
asaの『JAM2』でその声が聴けたばかりのラッパーがアルバム・デビュー。資料によればRUMIややけのはららが〈普通の女の子による等身大のラップ〉と絶賛する注目株なのだそう。まあ、〈普通の女の子〉って何かね?と思うし、無理したりワルぶったりするのも個々の等身大の反映だと思うんだが。ともあれ、まったりと抑揚を排したフロウで几帳面に踏んでくるラップがまずおもしろいし、結果的に類型的じゃないという意味で普通じゃない。ラップすることについて巡らせた思索をラップする曲が多いあたりに90年代っぽい求道性を感じさせ、簡素なビートもその真摯なリリシズムを適度に装飾している。スタイルは違うけどHunger(GAGLE)を初めて聴いた時の引っ掛かりに近いものが残る感じで……これは相当好きかも。
bounce (C)出嶌 孝次
タワーレコード(2008年10月号掲載 (P84))