あのフランツ・フェルディナンドのギタリスト/キーボディスト、ニック・マッカーシーのソロ・プロジェクト=ボックス・コダックの1stアルバム!ニックの幼馴染みでニックが子供の頃育ったドイツのミュンヘンで知り合ったALEX RAGNEWとスタートさせたこのプロジェクトでは、DEVOやデヴィッド・バーン、マルコム・マクラーレン等の80年代のパンクとダンス・ミュージックが接近していたニューウェーヴ期のポップ・サウンドをコンセプトに、どこか懐かしいレトロでユーモラスなトラックを披露。ポップなエレクトロ・ポップ「POLLOCKSHLELDS GIRLS」でスタートしたかと思えばガレージ・バンドの様なロッキン・ギターが展開する「DOGS TO THE BEACHES」、メロウなバラードチューン「I SWAM WITH THE OTHERS」等、ストレートなロック・サウンドを展開するフランツでは挑戦出来ない様なカッティングエッジなエレポップ・サウンドに挑戦してます。メジャーからのリリースも出来たハズなのに、敢えてGOMMAからリリースする辺りが確信犯的な自由奔放に作り上げた話題の一枚!結婚式の為にフランツのライヴ8公演をキャンセルした事でUKのフランツファンに大ブーイングだったニックの愛妻、マニュエルがヴォーカルで参加したオールドスクール・エレクトロ「NAKED SMILE」も収録してます。近年のダンス・ミュージックとロック・サウンドが急接近するヨーロッパのロック・マーケットに投下される衝撃の問題作!
タワーレコード(2009/04/08)
フランツ・フェルディナンドのギタリストが珍ソロ作を完成。これが踊れるロックをテーマに掲げる本隊とはまったく異なった、肩の力が抜けまくりの新感覚ポップスを繰り広げているのだ。エレクトロニカ調、ガレージ調、マカロニ・ウェスタン調などジャンルレスなメロディーをローファイ・サウンドが包み込む。新生活に向けて、〈無理してがんばらなくてもイイんだ〉と勇気を与えてくれるユル盤だぞ。
bounce (C)柴田 かずえ
タワーレコード(2007年05月号掲載 (P87))