93年のデビュー以来、常にマスターピースなアルバムを創作し続けるダンジョン・ファミリーの異端児ユニット“アウトキャスト”が、通算6枚目の最強オリジナル・アルバムを遂にドロップ!打ち込みまくるドラム・マシーンのあのサウンドに、ホップでポップなサザン・ソウルとラップの融合体マシンガンをダブルで連射!またしてもアンドレ3000&ビッグ・ボーイの無敵コンビの話題作!
タワーレコード(2009/04/08)
初主演映画のサントラを思わせる体裁ながら、純然たるアウトキャストの新作だ。とにかくファースト・シングル“Mighty 'O'”が強力! ジャイヴの王様、キャブ・キャロウェイの“Minnie The Moocher”をスッカスカにリメイクした同曲に象徴されるように、全編においてジャイヴ~ブルース~オールド・ジャズの風味がヌラリと塗り込められた今作には、ここ70年ほどのブラック・エンターテイメントを俯瞰するような楽しさが凝縮されているのだ。ただし、それは彼ら流儀のチープ・エレクトロなフィルターを通してのもの。“Hey Ya!”のようにバカ陽気な突破力は少ないが、リル・ウェインとスヌープを招いた脱力エレクトロ・スウィング“Hollywood Divorce”を筆頭に、ヌルヌルとした酩酊感が耳の奥に貼り付くような楽曲ばかりだ。本気のスウィング・ジャズ曲もあったり、そのディープな味わいは一聴しただけではわからないほど。凄い!
bounce (C)大石 始
タワーレコード(2006年09月号掲載 (P79))