アコースティック・ポップを貫く孤高の女性シンガー・ソングライター、エイミー・マンのアルバム。エレクトリック・ギターを全く使わずにキーボードを中心に据えた粋な曲づくりで、既に最高傑作との呼び声も高い、絶品アルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
80sのティル・チュ-ズデイ時代からミュージシャンズ・ミュージシャン的な評価を築いてきたシンガー・ソングライターで、90年代後半以降、映画『マグノリア』、『アイ・アム・サム』のサウンドトラック大ヒットにより一躍シーンの前線に躍り出たエイミー・マンの、クリスマス・アルバム『ワン・モア・ドリフター・イン・ザ・スノウ』(06年)を挟み、日本でも大ヒットした05年の『フォーゴトン・アーム』以来となるオリジナル最新作が到着!コンセプト・アルバムだった前作から一転、1曲ごとにストーリーを絞り込み、リハーサルを念入りに行った上で1 or 2テイクのみで録音というスタイルを導入。ウリッツァー、クラヴィネット、アナログ・シンセ等とアコースティック・ギターの音色とを有機的にミックスし、カーズ的なシンセ・ポップ調を展開する「Freeway」、シンプルな「Columbus Avenue」、ジム・ウェッブ/グレン・キャンベル作品のプロダクションを思わせるゴージャスな「Little Tornado」、ピアノとトロンボーンをバックにしたシャーン・ヘイズとのデュエット「Ballantines」ほか、ストーリーテラーとしての魅力を最大限に引き出すことに成功した傑作。
タワーレコード(2009/04/08)
クリスマス・アルバムを挿んで約3年ぶりとなる新作。曲ごとにストーリー性を持たせたというだけに、メロディーもサウンドもさまざまな展開を見せる本盤は、ハートウォーミングなフレーズから一気に感動的なサビへと導くあのエイミー節が全編で響き渡っている。アコギの穏やかな音色にクラヴィネット、ホーン、アナログ・シンセなどを絶妙なバランスで融合する技も流石。名盤〈Bachelor No.2〉に比肩する力作の誕生です。
bounce (C)竹内 幹代
タワーレコード(2008年08月号掲載 (P87))