ジョニー・デップが、脚本の冒頭3行を読んで、出演を即決!後にも先にも生涯で一度しかめぐり合わない作品と評した、歴史ドラマ『リバティーン(2005)』。時は17世紀イギリス。閃光のように現れ、燃え尽きた美しき男、実在した放蕩詩人ジョン・ウィルモットことロチェスター伯爵の、短くも壮絶な生涯と女優との秘めた恋を綴った物語。製作、共演にジョン・マルコヴィッチ、そして『ギター弾きの恋』『マイノリティ・リポート』『CODE46』の演技派サマンサ・モートン、原作戯曲、脚本はスティーヴン・ジェフリーズ、監督はBMWやadidasなどのCMを手がけた新鋭ローレンス・ダンモア。音楽を手掛けるのは『コックと泥棒、その妻と愛人(1989)』、『仕立て屋の恋(1989)』、『髪結いの亭主(1992)』、『ピアノ・レッスン(1992)』などのスコアでも知られるマイケル・ナイマン。
タワーレコード
ジョニー・デップが演じる17世紀の放蕩詩人、ジョン・ウィルモット・ロチェスター。その壮絶な生涯を綴った物語に、マイケル・ナイマンが手掛けた迷宮のような旋律が乗る。ピアノ、バロック、カウンター・テナーなどに現代音楽が融合した、美しくも感情に走りすぎることのないミニマルなメロディーの反復。サントラの枠を超えた傑作です。
bounce (C)入江 玲子
タワーレコード(2006年05月号掲載 (P109))
デップの新境地。音楽はマイケル・ナイマン!!
『リバティーン』(2004)
サウンドトラック
音楽 マイケル・ナイマン
作・脚本 スティーヴン・ジェフリーズ
監督 ローレンス・ダンモア
主演 ジョニー・デップ、サマンサ・モートン、
ジョン・マルコヴィッチ
17世紀の詩人ジョン・ウィルモット・ロチェスターの
デカダンな人生。カメレオン・アクター、ジョニー・デップが
クラシカルかつアバンギャルドに迫る。スティーヴン・
ジェフリーズは名戯曲を自ら脚本化。音楽は
新しき英国の正統派マイケル・ナイマン。100%
ナイマンな、美しいが美しすぎなく、無機的なメロディ
も多く取り入れたお得意の調子のスコア。ナイマンの
音楽にデップの演技、というところが興味をそそる
部分です。ありそうでなかった、というか。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2005/11/22)