レゲエ版"ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ"と言わしめたドキュメンタリー『メイド・イン・ジャマイカ』のサントラ。オリジナル・ウェイラーズ唯一の生き残りであるバニー・ウェイラー、グレゴリー・アイザックスら大御所からエレファント・マン、バウンティ・キラーらダンスホール界の最前線までを収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
ヴェテラン・レゲエ・グループのサード・ワールドとの運命的な出会いから25年、フランス人映画監督ジェローム・ラペルーサが長年の構想を実現させた渾身の作品。巨匠ヴィム・ヴェンダースをして「これはレゲエ版ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブだ」と言わしめたレゲエ・ドキュメンタリー・ムービー。ジャマイカから生まれたレゲエ・ミュージック&カルチャーを、そのオリジネーターからダンスホール・アーティスト達の豪華な演奏やインタビューで綴られており、新旧のレゲエ・ファンが楽しめる内容。サントラは劇中で使用された曲がそのまま収録されており、アーティスト達の貴重なインタビュー部分も収録。またまだアルバム・デビューを果たしていないアーティストの楽曲や、バニー・ウェイラー、グレゴリー・アイザックス、トゥーツ&ザ・メイタルズら重鎮達の演奏、ケイプルトン、ベレス・ハモンドらのレコーディング録音、エレファント・マン、バウンティー・キラー、レディ・ソウらの現場感たっぷりのアツいライヴ録音などを、ルーツ編、ダンスホール編に分けた2枚組に全曲漏らさず収録。
タワーレコード(2009/04/08)
映画「メイド・イン・ジャマイカ」のサントラは、レゲエの歴史とジャマイカの日常をフラットな視点で切り取った本編と同様、バニー・ウェイラーらルーツ・レゲエ期の要人から、ヴァイブス・カーテルなど昨今のダンスホール勢までをまとめて収録。一言でレゲエといってもいろんなスタイルがあるけれど、そのいずれもが人々の生活と密接な関わりを持った〈みんなの音楽〉である──ということを、今作が教えてくれます。
bounce (C)山西 絵美
タワーレコード(2008年07月号掲載 (P96))