ソリッドなサウンドを保ちながらユーモラスでユルいグルーヴを醸しだす世界観は唯一無二!ニューヨークのブルックリンから完全インディーで世界的にブレイクした奇跡の5人組バンド、クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーのデビュー・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
NYはブルックリンから、ものスゴい音が到着!
彗星のごとく突如現れたこの"クラップ・ユア・ハンズ・セイ・イエー"(長い!)はブルックリンの5人組バンドで、結成年も正確には不明なんですが、2004年あたりからライヴは開始していた模様。で、肝心の音の方はというと、トーキング・ヘッズ、デヴィッド・バーン等が思い浮かびつつ(実際デヴィッド・バーンは彼らのライヴをチェックしに行ったらしい?)、絶妙の編集感覚も相まって、時にキュアーも聞こえてきたり、初期レディへっぽくもあったり。ヘナヘナ感とキャッチーさが適度に心地よいM3、美旋律&美メロのM5、キャッチーな楽曲とヴォーカルのヨレヨレ具合がたまらないM8、M10などなど。ローファイだのオルタナだのUSインディを消化だの、はたまたニューウェイヴだの80'sリバイバルだの盛り上がっているそばで、こういったバンドが現れるのは実に痛快!
タワーレコード
ニューウェイヴやポスト・パンクをスルリと通過。そしてお次はUSインディー・ロックも……と、雪山を転がる雪玉のように次々と吸着しながら完成させたビックリ・ポップなジャック・フロスト。たくさんの要素を採り込みながらも全体がうるさくなりすぎないのは、ローファイなサウンドに適度な丸みを持たせてポップさだけを抽出してるから。デス・キャブ・フォー・キューティーのメンバーが絶賛するのにも頷ける。
bounce (C)冨田 明宏
タワーレコード(2005年12月号掲載 (P85))